けんけん3号

LOVE LIFEのけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

LOVE LIFE(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ずっと気になっていた作品を事前情報なしに鑑賞。パッと見、POPなパッケージだが、内容はそれとは違った。う〜ん、タイトルの意味は?皮肉?ラブラブの意味じゃないことは確かだが…。しかし劇中の登場人物の常識のないこと。特に二郎の両親の発言は酷い。妙子も何故この両親を持つ二郎と籍を入れたのか?しかも連れ子は養子にしていない。バツイチ子持ちは、普通は慎重になり、共通の常識を持つ一家とやり直すと思うんだが…。誰かに依存しなければ持たなかったのかな?パートナーの選択肢はなかったのかしら?個人的には入籍したのが、間違ってると思ってしまい、違和感だらけ。妙子も妙子で、敬太を亡くしたからといっても、元夫への振舞いはやり過ぎ。二郎も浮気してるし、パクの行動も自由過ぎる。でも、パクの行動は良くも悪くも人間的な印象。しかし厄介なのは、それぞれの根底に愛があること。浮気は別だが…。ある意味、皮肉なLOVE LIFE。求める愛、尽くす愛やら、愛の形は様々。共通常識を持ち合わせてない怖さったら、悲劇ったら…。愛ではなく、業ではないのか?紙一重だなぁ〜。しかも現実にもありそうな感じを突いてくるところがイヤラしい。途中から敬太の喪失感は薄れてしまい、非常識な愛に比重が傾いたのは残念だったかな。ラストも散歩に行く前に、目を合わせて欲しい、からの、LOVE LIFEのタイトル!そして俯瞰の散歩の長回し。2人の絶妙な距離感。一筋縄ではいかないな。やたらと印象的な風船は何を意味してるんだろう?