OASYS1985

かがみの孤城のOASYS1985のレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.7
あー。原恵一監督が戻ってきた。
前作バースデー・ワンダーランドがかなりダメだったので、原監督にはファンタジーは合わないと思い、原作未読の本作の予告見ても、正直不安しかなかったけど、見事な作品だった。
やはり現実世界をしっかりと描くところに原監督の真骨頂があるなぁ。
謎もある程度、予想できる作りなっているので、決して謎解き映画ではなく、大事なのはそれぞれの生き方なのもいい。
弱者のこころが分かっている原監督らしい作品だった。
キャラデザインが可愛すぎるとか(もう少し現実的な顔立ちが良かったかも)、こころの衣裳が可愛すぎるとか説明セリフがやや多すぎるとか気になるところもあるけど
ラスト間近の怒涛の展開こそ、原映画の魅力で、今回も泣かされてしまった。
興行的にもうひとつなのか、もう少しコンスタントに作品作って欲しい。
本作は必見です。

どうでもいいけど、これミラーワールドだよね。仮面ライダー龍騎の

さておかわり
原恵一映画は二度目が良くなるという法則(勝手に思ってるだけだけど)通り
細かな描写やさりげない描写が知ってるからこそ余計に染みる。
そしてより深く泣ける。
やべーまた見たくなってきたよ

三回目
より涙腺崩壊。
本作の特徴で、周りのエキストラの動きが必要以上に動いてる。
教室だったり、すぐだったり、道だったり、圧巻のフードコートだったり
それに反して主人公たち7人の中学生たちはあまり動かない。テレビアニメのように全く動かないシーンもある。
そこにこの作品の本質が隠れているようだ。
それにしても原監督はうまいし、センスいいなぁ。
おおかみ様の顔出しの美しさ
ラストカットの素晴らしさ
いいなぁ。

4回目
原作を8割程度読んでの鑑賞
その見事な脚色に改めて感じる。
そして
最初に配ってた特典のイラストが最後について、より感動。涙止まらず。ソフト化の時は絶対これつけて欲しい