ぺんじん

かがみの孤城のぺんじんのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.3
いや〜、良かったですね…なんかしみじみしちゃうな…
SFファンタジーではあるんだけど、この設定とかをケレン味たっぷりに描くのではなく、現実世界と地続きの世界として落ち着いて描く感じが、子どもたちの境遇と相まってリアルに感じられて良かった。なんというか「脱出ゲーム」のような設定がありつつも、実際は子どもたちの束の間の「あつ森」と言いますか…
正直途中で孤城の秘密がなんとなく分かっちゃう部分もあるのだけど、この映画の重心は謎解きでは無く、それぞれの境遇を超えた子どもたちの心の結びつきにあると思うので個人的にはその緩さはあまり気にならなかったかな。まぁサッカー留学のためにハワイには行かないと思いますが…ただハワイというのはそれなりに理由があるからな…あと携帯ゲーム機は流石にバレるんじゃないか…
終盤の展開はなんとなく予想はついたけど、それでもグッときてしまうな…孤独な子どもたちがそれぞれの境遇を乗り越え手を携えた時、現実の重い扉を開く鍵が見つかる…
これはもう映画版ドラえもんじゃないですか!原恵一監督はやはり藤子・F・不二雄の系譜にあるSF映像作家だ!
あと誤解を恐れずに言えば、これは子ども版『TENET』だ!違うかも!
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