ピートロ

かがみの孤城のピートロのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.9
キャラデザ・作画が非常に好み。
物語のハイライトシーンは、本作も例外にもれず新海誠作品的なド派手な演出と劇伴方式であるが、さすがに飽き飽きしてきた。アニメ映画はそろそろこの呪縛から解き放たれて欲しい。
思わせぶりな細部の設定は結構「ざる」なのでそこはあまり気にしない方が楽しめる。
コナンギャグにはくすりとした。

他のユーザーの感想・評価

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「善処する」

たった一言で全部ひっくり返してご都合主義的なハッピーエンドを迎えているが、この力技は嫌いじゃない。アリだと思う。

「実は時代が違っていた」的な話について、『君の名は。』ではかなりツッコミたい気持ちがあってマイナスに捉えたが、本作でも同じような無理矢理感があるものの、マイナスにはならなかった。それは本作には「いつの時代でも子供は同じ悩みを抱えている」という、その設定を使う意味があったからだ。
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0の感想・評価

4.3

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ストーリーの展開は薄々分かりはするんだけど、細やかな伏線をしっかり回収するのがお見事。原作めちゃくちゃ読みたくなった。
終盤、登場人物全員の環境が明かされた時、心臓がきゅっとなりました。八方塞がりな状況だと目の前の絶望しか見ることが出来なくなるけど、「独りじゃない」と気付くことで前に踏み出す力が湧いてくるのかな。
孤城を去った彼らを深く追わないラストも良かった。
kratter

kratterの感想・評価

3.7
"私は学校に来たんじゃない、友達に会いに来たんだ"この台詞が全て物語っていますね。不登校の主人公は、"学校が勉強する所"であると言う前提に立つからそな真面目さ故に不登校になったのです。

ラストのちょっとした伏線回収で思わず鳥肌が立つ思いでした。
 
今年観た本数/目標(42/104[▲62,40.4%]/120[▲78,35.0%])
映画館で観た本数/目標(9/24[▲15/37.5%])
MW評論作(4/52[▲48/7.7%])

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原作だいすき
たくさん端折らなきゃいけないのはわかるけど40点
スバルがマサムネに約束した感動のシーンとか、冒頭とラストがちゃんと繋がってるところとかちゃんとやってほしかった
あと伏線はもう少し散りばめておいてもよかったのでは、閏年のところとか
あと声優を使え
マサムネかコナンすぎると思ってたらしっかりちゃんとコナンでわろた
あとココロの母はとてもよかった
伏線がしっかりしてるし、それぞれのキャラに感情移入できたし、真実はいつも一つだし、満足の一本
sako

sakoの感想・評価

3.8
原作既読。
辻村深月さんの作品の中でも好きな作品が映画化との事で映画館で観たかったけど機を逸してU-NEXTで鑑賞。
原作ではキャラ毎に結構深掘ってるけど映像化は尺とかもあって厳しかったのかな。
さくがはあまり好みではないです。
ストーリーは原作同様良かった。
原作と共に若い世代の方々に是非観て欲しい作品です。
#かがみの孤城
まる

まるの感想・評価

3.5
クラスメート総掛かりのイジメシーンが観ていてしんどいです。
でも無神経な「解決」の押し付けはなく。
「今」の集積こそが未来なのだと、一歩踏み出すことだけを描いた物語。
良かったです。
ぬん

ぬんの感想・評価

3.0
原監督帰還!

上下巻の原作を2時間にまとめました!
結果…キャラの掘り下げが全くできません!!

原作の面白い設定だけ上手くまとめてる感が否めず…正直キツい。
もっと面白いはずなのに…

アキの過去回想でそのBGMはあかんよ。


原作が好きなだけに、残念。

アニメーションは良かった。
真実はいつも一つ 
イワオ

イワオの感想・評価

3.8

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脚本としてはファンタジーとして
よく考えられてたと思う👍🏻

それぞれかがみのお城に集められた
中学生7人がそれぞれ別の年代に生きてる
わかりやすい伏線が割と早々と張られてるから
後半の驚きみたいなのは無かったけど
原作で読むとまた違う気がする😭

テーマがもろいじめを取り扱ってて
原恵一監督がもろに好きそうな内容

絵柄が可愛いくてそこまで暗くなり過ぎなかったのが救いかも👌🏻

こういう作品だと
親の描写がけっこう頑張るのを無理強いしたり、手に負えなくて放置したりするのが、
ありがちだけど
この作品だとお母さんがちゃんと学校の先生とかと戦っていく姿勢が良かった🔥

後半にかけてのストーリーは
アツい話になってて
未来の時間軸でみんなが再開してる
ファンサービス的な描写があれば
120点だったけど敢えてそういうのが
無いのもあり🙆🏻‍♂️

そしてEDで油断してたら
そこでも泣かせに来てた😭

尺がもう少しあっても良さげだったけど
かなり纏まってた優等生並に丁寧な
アニメ映画でよかった👌🏻

最近微妙なアニメ映画が多い中
こういうのでいいんだよ!っていう見本にも
思えた👍🏻
鹿

鹿の感想・評価

4.0
学校でのイジメや家族関係に悩む7人が集められ、お互いの悩みを明かしていくうちに深まっていく。 序盤にちらばっていた謎が終盤に解決されていくのもなるほど!ってなった。 作り込まれたストーリーが面白かったし感動した。
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ピートロさんが書いた他の作品のレビュー

怪物(2023年製作の映画)

4.2

母親、先生、子というそれぞれの視点移動は『藪の中』だけど、本作はそれに『カメ止め』を彷彿とさせるような怒涛の伏線回収ラッシュが出色。
脚本がテクニカル過ぎてテーマが入って来にくいとか、演出が過剰になっ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

好みの「オシャレホラー」だったが、ちょっと「意味」が強過ぎた。
シュールではあるが必要以上に制作者の主張がわかりやすいと冷めてしまう…。
美麗な映像や音楽、几帳面な構成などはさすが。

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.9

現在、日本版リメイクが公開されているが、オリジナルの評価が良かったので鑑賞。
深刻なサスペンスでありながらも、これでもかと連続する不運はもはやコメディ。
ちょっとだけ安っぽさはあるけれど、ネトフリで気
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

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「孤高の天才の苦悩」という雰囲気で進みながらも、徐々に明
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

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車や生活音などのノイズを目立たせることでケイコの障害と孤独が浮かび上がっていた
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あのこと(2021年製作の映画)

3.8

妊娠中絶の凄絶なる体験映画としてのインパクトはあるが、『17歳の瞳に映る世界』のほうが映画としては好み。
本作ではなぜか理不尽で無慈悲な社会への悲憤という方向に気持ちが集中しづらかった。主人公のタフさ
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