フランスの女子高生リンダとイリナふたりの親交を中心に描くドキュメンタリー。
ドキュメンタリーといってもその他のギヨームバカンス映画同様、立ち位置と構図を決めて撮ってるし、雰囲気は完全に劇映画。
列車の>>続きを読む
実写版『おおかみこどもの雨と雪』。もしくは哀しきXメン。
みなさんのスコアがおもいのほか高くて驚いた。
特殊効果が控えめ(抑えめ)なのがおしゃれ(?)。
クシシュトフ・キェシロフスキ監督(名前がどうしてもおぼえられない)のトリコロール三部作その1。音楽家の妻の喪失と再生の物語。
タイトルに「青」とあるように作品の随所にテーマカラーとして用いられている。>>続きを読む
山田風太郎ファンなので観るしかなかったが、よくもわるくも普通で本当に特筆すべきことがない…。
149分は長すぎる、これは絶対によくない。
良かったところは八犬士が里美義実に珠を見せるときに手の爪のふち>>続きを読む
もちろん観たことはあったがネトフリで配信が始まったので再鑑賞。
記憶よりずっとエロくてずっとグロかった…。
現実と妄想と虚構が混濁していく演出の巧みさ(小道具、カット)、民族音楽調の不穏な劇伴、重力を>>続きを読む
パロンディ家5人兄弟の波乱に満ちたドラマ。
長男・ヴィンチェンツォ…妻はクラウディア・カルディナーレ。まとも
次男・シモーネ…哀しきクレイジーモンスター。人間のクズ
三男・ロッコ…イケメン聖人ボクサー>>続きを読む
ちょっとユーモラスな設定や演出のあるSFということで、いやがおうにも『スノーピアサー』を思い出させるが、個人的にはこの「ノリ」がなぜか肌に合わない。
とはいえつまらないわけではなく、いくぶん長めの2時>>続きを読む
事前に登場人物表を頭に入れておいた方がいいというようなレビューを目にしていたが、それぞれのキャラも立ってるし混乱するようなことはなかった(特殊な舞台設定についても説明があるので問題なかった)。
密室で>>続きを読む
35mmフィルムの特別上映にて鑑賞。
バトー・ムーシュ(観光船)のシーンが美麗で有名らしいがよくわからなかった。
上映後に角井誠氏のトークショーあり。
以下、トークショーメモ。
色でショットをつなぐ。>>続きを読む
パリ近郊の街セルジー・ポントワーズにあるレジャー施設「レジャー・アイランド」にて、スタッフと観光客、老若男女のバカンス風景を描く。
ドキュメンタリーにカテゴライズされているが、ドキュメンタリーというよ>>続きを読む
動作に合わせて流す音楽の使い方や、魚眼レンズがぽかった。
「心地よい違和感」(?)が好き。
沖田監督の自主制作映画。自身の娘を主役にして3歳半までの成長を記録している。
ストーリーは『赤ちゃんに乾杯!』(スリーメン&ベビー)。
会話の面白さはもちろんながら、長期の撮影期間が醸し出す歴史が独特>>続きを読む
暴力を超暴力で駆逐する痛快脳筋シリーズ第4弾。
ドンソク兄貴のパンチのリアルさは何回観たって飽きないしほれぼれする。
今回は今話題の「オンラインカジノ」(※韓国も違法だよ)。
敵役のチャンギ、ルックは>>続きを読む
ミュージシャンの伝記作品でよくある(『ボヘミアン・ラプソディ』とか)、キーとなる曲をちらほら匂わせながらラストは伝説のライブシーンみたいな癖のないストレートな展開なんだけど、楽曲はたくさん流れるし(I>>続きを読む
狂騒の第一部、スクリューボール・コメディタッチの第二部、そして静寂の第三部と、一気呵成に展開する怒涛の物語。
主役のアノーラがストリップ嬢ということで冒頭からエロいシーンが多い。彼女が23歳、イヴァン>>続きを読む
登場するグループが多すぎる北アルプスの山小屋を舞台としたカオス劇(大学山岳部男子、社会人山ガールとその社長、未亡人と幽霊、ギャング、皇太子etc)。
主演の山崎努のデビュー作。
むちゃくちゃだけれども>>続きを読む
製作25周年を記念したFilmarks主催のリバイバル上映プロジェクトのおかげで劇場の大画面で鑑賞できた。
小説は第1作しか読んでおらず、本作は第3作の『D-妖殺行』を原作としているとのこと。
荘厳な>>続きを読む
たけしはもう何を撮って大コケしたって名声を失うことはないし、わざと低得点をつけさせようとしているのだから、ここは低得点をつけるのがマナーというものであろう。
苛烈なご近所トラブルを描いた胸糞作品。
前半のテイストだけで終わってしまったらきっと他の似たようなテーマの作品群と変わらなかったと思うが、後半部分がしみじみとじわじわときてよい。
登場人物たちの造形も>>続きを読む
時をかける松たか子。
今をときめく吉岡里帆や森七菜すら圧倒するそのキュートさと魅力。
「細かいエピソードの詰め合わせ」のひとつひとつが「いろいろな人たちに別々に考えられたものを取捨選択してまとめました>>続きを読む
手ぶれカメラのざらつきや、緑と赤が印象に残るネオン的な映像が、どことなくウォン・カーウァイを想起させる。
内容は村上春樹の短編のような不思議な味わい。
主演のジョウ・シュンは喜多嶋舞と石川梨華を足して>>続きを読む
魅力的なセットで魅力的な漢たちが魅力的に暴れ回るのだから魅力的でないわけがない。
大好物が詰め込まれすぎていて本当に至福のひとときだった。
よく映画を観る人観ない人、老若男女、非常に幅広い層にウケそう>>続きを読む
昭和44年に「東映まんがまつり」で上映された作品。
長靴をはいた猫ことペロの植木等を彷彿とさせるテキトーさとノーテンキさが時代の空気を感じて妙に懐かしい。
実質の主人公であるピエールはペロに発破をかけ>>続きを読む
再鑑賞。記憶よりもずっとゴア表現がエグかった。
テンポがすごく良いのと、カットもいろんな撮り方をしていて(長回しからの人物交代追っかけとかロボコップ視点とか)まったく飽きさせない。
個人的にはわかりや>>続きを読む
まるで実家の居間に寝そべって家族で『金曜ロードショー』を観ていたときのような気分を味わえた。
既視感あふれる設定と展開、大量のツッコミポイント、微…もとい絶妙なクオリティとキャスティングが最高。
黒人>>続きを読む
『ハイパーボリア人』と同時上映された8分のショートフィルム。
ノートのパラパラアニメのような映像に合わせて、淡々としたナレーションが詩や氏名を読み上げるため、妙な催眠効果があった。
『オオカミの家』のクリ&ホアコンビによる内容も構造も複雑怪奇なカオス映画(70分)。
本作もチリに関する知識を必要とするため理解を目的とするなら敷居は高いが、レトロな手法によるアヴァンギャルドな映像芸>>続きを読む
いかにもCG然としたCGがゲーム感すごいものの、これはこれで馬鹿っぽくて嫌いじゃない。
長尺だが内容が薄い(ベタ)ので疲れずに観られるのもよい。
こういう作品が観たい気分のときもあるので大事だなあと思>>続きを読む
藤井監督の作品の特徴として「ディテールを犠牲にしたダイナミックさ」を感じていて、変な例えだけど「みんな大好き激ウマハンバーグ(※原材料不明)」みたいなイメージを持っている。
つい観ちゃうんだけど最推し>>続きを読む
前半の元大学教授による「丁寧な暮らし」は老人版『PERFECT DAYS』といったところであるが、後半はアンソニー・ホプキンスの『ファーザー』ばりの混沌へ。
台詞回しも洒落ていたが、映像もモノクロを活>>続きを読む
統合失調症の娘を専門の病院で治療することなく自宅で20年以上軟禁状態にしていた家族のドキュメンタリー。
撮り続けた膨大な時間の重さに衝撃を受けた。
タイトルの問いについては無責任な第三者としてなら誰に>>続きを読む
佐久間宣行がラジオで「いずれテレビで放映するんだろうけれども、それまでネタバレを気にして過ごすのはつらいし」みたいなコメントをしていたので、たしかにその通りだと劇場に足を運んだ(しかもIMAX)。
冒>>続きを読む
野球の概念が揺らぐ問題作。
1度もチーム戦をやらない不条理さ。
柔道家の義妹も意味不明で味わい深い。
師弟対決も結局はデッドボールの急所狙い。
「私が野球なんだ」という哲学的パンチライン。
くだらなく>>続きを読む
これが80歳を超えた巨匠ゆえの脱力感・軽みなのだろうか、いい意味での適当さ・チープさがたまらない。
こんなにも濡れ場がありそうな設定なのに皆無なところもいい。
サクッと観られて気持ちいいくらい何も残ら>>続きを読む
淡い色調やドキュメンタリーチックな緊張感がすばらしい。
途中、1回だけ挿入される幻想シーンやラストの画(王様みたい)も印象的。
欧州の小学生が人権や任意、権利などの言葉を自然に使いこなしていて、文化の>>続きを読む
岡田将生はもう「いい顔してるけど腹黒いやつ」の役やらせたら最高(というかそういう役ばっかり)。
主役の羽村仁成、おとなしそうな顔とキリッとした顔に差があってとてもよかった(どことなく尾美としのり)。>>続きを読む