それぞれ独立した3つの短編(別の話)が共通キャストで作られているので混乱した。
個々の話自体は奇妙ではあるが面白く飽きさせない。
共通するテーマとしては「支配するものされるもの」。
ランティモス監督の>>続きを読む
上映後、舞台挨拶付きの回で鑑賞(司会・かいばしら。伊澤彩織、水石亜飛夢、阪元裕吾監督)。
現在放映中のテレビドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』の感想コメントで「伊澤さんのボソボソ喋りが何言っ>>続きを読む
老眼なので色彩的に暗い映画が見えづらいのだが、本作はずっと薄暗いトーンなのにストレスを感じなかった。
ストーリーに関しては転売ヤーやネットの掲示板つながりの集団などキャッチーさが盛り込まれているが、い>>続きを読む
大好きな『哭声 コクソン』のナ・ホンジン監督が生涯の4本として
・バック・トゥ・ザ・フューチャー
・超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
・ロボコップ
・トゥルー・ロマンス
を挙げたという記事を読>>続きを読む
口コミの盛り上がりと神田伯山のラジオのコメントに背中を押され劇場へ。
公式サイトに書いてあったが、初号完成時の監督の銀行預貯金は7000円だったそう。廃れゆく時代劇への愛情がひしひしと伝わってきて、た>>続きを読む
1作目から丁寧に9作品すべてを振り返る構成に、忘れかけていた記憶を刺激されにやにやがとまらない。
時間が許すなら全作品を見返したくなることまちがいなし。
タランティーノ自身のインタビューはなく、キャス>>続きを読む
昔ながらのベーシックなホラー映画のテンプレに、「音をたてちゃダメ」とかガンアクションとか、もう全部ぶち込んでみましたというサービス精神旺盛なエンタメ作品。
序盤の『ブレードランナー』チックな世界観も雰>>続きを読む
2からの展開や設定をぶった斬るストーリーにフィンチャーのやばみを感じた。
シリーズのなかで評価は低いらしいが、確かに地味で単調だった。
エイリアンも猫みたいにちょこまかしてて存在感に乏しい。
時代は逆>>続きを読む
上海を舞台にして制作されたTVドラマの完結編。
当然だがキャストらがみな若くフレッシュなのも令和視点では見どころ。
堂本剛が本当カッコいい。
ともさかりえの太ももは細すぎて不安になる。
水川あさみは別>>続きを読む
デジタル修復されているので、びっくりするくらい美麗な映像。
上質なスラップスティック。
床屋の客の一連のくだりは笑える。
タイトルやテーマから、よくある団塊ターゲットの作品かとばかり思っていたが、え?若い女性がターゲットだったの?
内容は「異世界転生」+「クリスマス・キャロル」。構造自体が持つ説教臭さが若者に受け入れられ>>続きを読む
高倉健の代表作、日本侠客伝シリーズ第一弾。
舞台は明治後期から大正初期なので、着物女性とスーツ男性がいたり、警察の制服や人力車、磁石式電話機など時代の空気感だけでも楽しい。
やくざの存在意義を否定する>>続きを読む
陰惨で救いのないホラーなのに、観たあとになぜか元気がもらえる怪作。
破天荒な原作漫画と白石監督との相性が良すぎる。
「元気ハツラツ〜(以下割愛)」の台詞や、サユリの造形とお馴染みの「ミミズ」など、白石>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
登場人物や動物たちの作画もかわいく、アニメーションも楽しいので、心あたたまるお話かと思って観ていたら、はたしてシビアでホラーな物語であった。
主人公が成長していくお仕事シーンでも、「ん?」とひっかかる>>続きを読む
冒頭からご都合主義と細部の粗さのせいで入り込めなかったが、終盤、状況が明らかになって「ああ、これは『初恋』の真空パックだったのか」と納得。
清原伽耶は好きだけど本作では役との相性がよくなかった気がした>>続きを読む
第4弾の公開も9月に決定している絶好調シリーズの第3弾。
安定の面白さながらも、非常にストレートな作りでスルスルと進むため、あまりひっかかりがなく、ものたりなさを感じてしまうのは贅沢というものか。
ま>>続きを読む
原作漫画も三池監督も好きなのに、なぜか見逃していた本作。
両者の相性が悪いはずはなく、グロ描写もよかった。
悲壮感よりも変態性が爆発したラストバトルも正解だと思った。
今まで見た浅野忠信のなかで一番カ>>続きを読む
OPから一瞬で「あ、これいい映画だ」とわかった。
土壁や奥さんが纏う青い衣装のせいもあるが、フェルメールの絵画のような美しさ。
公開年に観ていたら間違いなくその年のマイ・ベスト10にランクインしていた>>続きを読む
ソヒョン世子変死事件という史実を基にしたサスペンス(主人公の盲目の鍼師はオリジナル)。
夜が舞台なので鳥目(老眼)のぼくにはちと辛かったが、それはまた別の話。
中盤以降でグッと物語が加速して盛り上がる>>続きを読む
不謹慎な『おくりびと』。
筒井康隆のブラックユーモアのような荒唐無稽さ。
登場人物たちも個性的で、「若干〜」の口癖は中毒性があった。
主人公がデスマスク造形師なのだが、当時、そんな慣習があったんだろう>>続きを読む
ツチヤタカユキの自伝小説が原作。
笑いに取り憑かれた修羅の不器用な生き様。
『着信御礼!ケータイ大喜利』は懐かしかった。ぼくも送ったことはあったが採用されたことはなかった(弟は一度読まれたんだよなあ)>>続きを読む
日常が徐々に不穏さを増し変容していく過程を陰影と音響が煽る。
原因と結果、理屈と感情、論理と非論理が混濁したような張り詰めた空気のなかの息苦しさ。
…などといろいろ考えずとも感覚的に楽しめて面白いのが>>続きを読む
PMSの女性とパニック障害の男性の出会いと変化。
16mmフィルムのざらついた陽光や陰影が懐かしく優しい。
家族よりはゆるく他人よりはかたい「ちょうどいい互助関係」について考えさせられる。
夜はやがて>>続きを読む
設定やキャラ造形からどうしても『ジョーカー』を思い出してしまうのは、あきらかにマイナスに働いてしまった。
なんとも救いのない嫌な話だけれども、ワンちゃんはかわいい。
エディット・ピアフの歌をうたうシー>>続きを読む
絵本みたいなかわいらしいタッチながらも、どことなく漂う不穏な空気と落ち着いたトーンが幻想的でよかった。
原作も読んでるはずだけど遠い昔のことなのでこれを機会に読み返してみたいなと思った。
クレジットに>>続きを読む
衣装に糊が効いていてきれいすぎるだろと思わないでもなかったが、おおむね原作愛が感じられる実写化だった。
キャストも違和感なかったし、顔芸もすばらしかった(鶴見中尉の歯カチカチ、アシリパのオソマ対面)。>>続きを読む
約80分という短い時間でストーリーも演出もどシンプル。
でもそんな潔さが新鮮で洒落ていて面白い。
ラジオから常に流れるウクライナ情勢。
2人で観に行く映画がジャームッシュの『デッド・ドント・ダイ』とい>>続きを読む
たぶん小学生の頃、観たはずなんだけどまったく覚えていなかった。
有名な「指先と指先をくっつける」シーンって本編にはなかったのね(ポスターだけ)。
効果を高めるためにあえてする理不尽な演出が多かったのが>>続きを読む
戦争が題材ではあるが、テーマは「熱い漢の友情」。いやこれが友情なのか呪いなのか強迫観念なのかはどうでもいい、事実アツいんだからそれでいい(実話がもとになっているそうだし)。
ガイ・リッチー作品にしては>>続きを読む
ユーロライブの日本最速試写会にて鑑賞。
上映後、山中監督のトークショーあり。
質疑応答も非常に活気があった。
観ている最中は長いトンネルの中にいるような閉塞感といたたまれなさと奇妙なシンパシーでしんど>>続きを読む
「秘められた激しい愛情」について描かれることが多かったグァダニーノ作品だが、本作もそのテーマを踏襲しつつポップでホットでクレイジーな仕上がりに。
テニスのラリーの迫力ある映像はすごかったけど、正直、途>>続きを読む
上映後に公開記念舞台挨拶1発目がある回にて鑑賞。
河合優実、吉田美月喜、押山清高監督が登壇。
入場特典はコミック(オリジナルストーリーボード)。
いい意味で不安定な原作作画の魅力を壊すことなく美麗に仕>>続きを読む
「住民説明会」や「高速道路運転中の会話」など、特に大袈裟な演出やセリフがなくても素材が面白ければ面白いはずだという姿勢がえらい。
ラストばかりに目がいきがちだけど、各所に散りばめられた意味深長で丁寧な>>続きを読む
フォントやEDなどを筆頭に全体から「往年の特撮感」が漂い、さらにちゃんと白石テイストも感じられる(大林宣彦チックな色彩・演出も)。
表・裏主演の二人(玉城ティナ、森七菜)がかわいいのでそれだけでも観て>>続きを読む