暴力を超暴力で駆逐する痛快脳筋シリーズ第4弾。
ドンソク兄貴のパンチのリアルさは何回観たって飽きないしほれぼれする。
今回は今話題の「オンラインカジノ」(※韓国も違法だよ)。
敵役のチャンギ、ルックは>>続きを読む
ミュージシャンの伝記作品でよくある(『ボヘミアン・ラプソディ』とか)、キーとなる曲をちらほら匂わせながらラストは伝説のライブシーンみたいな癖のないストレートな展開なんだけど、楽曲はたくさん流れるし(I>>続きを読む
狂騒の第一部、スクリューボール・コメディタッチの第二部、そして静寂の第三部と、一気呵成に展開する怒涛の物語。
主役のアノーラがストリップ嬢ということで冒頭からエロいシーンが多いが、彼女が23歳、イヴァ>>続きを読む
登場するグループが多すぎる北アルプスの山小屋を舞台としたカオス劇(大学山岳部男子、社会人山ガールとその社長、未亡人と幽霊、ギャング、皇太子etc)。
主演の山崎努のデビュー作。
むちゃくちゃだけれども>>続きを読む
製作25周年を記念したFilmarks主催のリバイバル上映プロジェクトのおかげで劇場の大画面で鑑賞できた。
小説は第1作しか読んでおらず、本作は第3作の『D-妖殺行』を原作としているとのこと。
荘厳な>>続きを読む
たけしはもう何を撮って大コケしたって名声を失うことはないし、わざと低得点をつけさせようとしているのだから、ここは低得点をつけるのがマナーというものであろう。
苛烈なご近所トラブルを描いた胸糞作品。
前半のテイストだけで終わってしまったらきっと他の似たようなテーマの作品群と変わらなかったと思うが、後半部分がしみじみとじわじわときてよい。
登場人物たちの造形も>>続きを読む
時をかける松たか子。
今をときめく吉岡里帆や森七菜すら圧倒するそのキュートさと魅力。
「細かいエピソードの詰め合わせ」のひとつひとつが「いろいろな人たちに別々に考えられたものを取捨選択してまとめました>>続きを読む
手ぶれカメラのざらつきや、緑と赤が印象に残るネオン的な映像が、どことなくウォン・カーウァイを想起させる。
内容は村上春樹の短編のような不思議な味わい。
主演のジョウ・シュンは喜多嶋舞と石川梨華を足して>>続きを読む
魅力的なセットで魅力的な漢たちが魅力的に暴れ回るのだから魅力的でないわけがない。
大好物が詰め込まれすぎていて本当に至福のひとときだった。
よく映画を観る人観ない人、老若男女、非常に幅広い層にウケそう>>続きを読む
昭和44年に「東映まんがまつり」で上映された作品。
長靴をはいた猫ことペロの植木等を彷彿とさせるテキトーさとノーテンキさが時代の空気を感じて妙に懐かしい。
実質の主人公であるピエールはペロに発破をかけ>>続きを読む
再鑑賞。記憶よりもずっとゴア表現がエグかった。
テンポがすごく良いのと、カットもいろんな撮り方をしていて(長回しからの人物交代追っかけとかロボコップ視点とか)まったく飽きさせない。
個人的にはわかりや>>続きを読む
まるで実家の居間に寝そべって家族で『金曜ロードショー』を観ていたときのような気分を味わえた。
既視感あふれる設定と展開、大量のツッコミポイント、微…もとい絶妙なクオリティとキャスティングが最高。
黒人>>続きを読む
『ハイパーボリア人』と同時上映された8分のショートフィルム。
ノートのパラパラアニメのような映像に合わせて、淡々としたナレーションが詩や氏名を読み上げるため、妙な催眠効果があった。
『オオカミの家』のクリ&ホアコンビによる内容も構造も複雑怪奇なカオス映画(70分)。
本作もチリに関する知識を必要とするため理解を目的とするなら敷居は高いが、レトロな手法によるアヴァンギャルドな映像芸>>続きを読む
いかにもCG然としたCGがゲーム感すごいものの、これはこれで馬鹿っぽくて嫌いじゃない。
長尺だが内容が薄い(ベタ)ので疲れずに観られるのもよい。
こういう作品が観たい気分のときもあるので大事だなあと思>>続きを読む
藤井監督の作品の特徴として「ディテールを犠牲にしたダイナミックさ」を感じていて、変な例えだけど「みんな大好き激ウマハンバーグ(※原材料不明)」みたいなイメージを持っている。
つい観ちゃうんだけど最推し>>続きを読む
前半の元大学教授による「丁寧な暮らし」は老人版『PERFECT DAYS』といったところであるが、後半はアンソニー・ホプキンスの『ファーザー』ばりの混沌へ。
台詞回しも洒落ていたが、映像もモノクロを活>>続きを読む
統合失調症の娘を専門の病院で治療することなく自宅で20年以上軟禁状態にしていた家族のドキュメンタリー。
撮り続けた膨大な時間の重さに衝撃を受けた。
タイトルの問いについては無責任な第三者としてなら誰に>>続きを読む
佐久間宣行がラジオで「いずれテレビで放映するんだろうけれども、それまでネタバレを気にして過ごすのはつらいし」みたいなコメントをしていたので、たしかにその通りだと劇場に足を運んだ(しかもIMAX)。
冒>>続きを読む
野球の概念が揺らぐ問題作。
1度もチーム戦をやらない不条理さ。
柔道家の義妹も意味不明で味わい深い。
師弟対決も結局はデッドボールの急所狙い。
「私が野球なんだ」という哲学的パンチライン。
くだらなく>>続きを読む
これが80歳を超えた巨匠ゆえの脱力感・軽みなのだろうか、いい意味での適当さ・チープさがたまらない。
こんなにも濡れ場がありそうな設定なのに皆無なところもいい。
サクッと観られて気持ちいいくらい何も残ら>>続きを読む
淡い色調やドキュメンタリーチックな緊張感がすばらしい。
途中、1回だけ挿入される幻想シーンやラストの画(王様みたい)も印象的。
欧州の小学生が人権や任意、権利などの言葉を自然に使いこなしていて、文化の>>続きを読む
岡田将生はもう「いい顔してるけど腹黒いやつ」の役やらせたら最高(というかそういう役ばっかり)。
主役の羽村仁成、おとなしそうな顔とキリッとした顔に差があってとてもよかった(どことなく尾美としのり)。>>続きを読む
カウリスマキがフィンランドのカルッキラという田舎町に映画館を作るドキュメンタリー。
とはいえ町の住人や関係者らのコメントが主であり、映画館自体にはあまりスポットが当たらなかった印象。
EDのスタッフロ>>続きを読む
設定の説明から、ひととおりの主要人物を登場させ、普段と違う場所(景色)での任務…と劇場版としてのツボをことごとく押さえてて文句なし。
アーニャとヨルさんのかわいさだけで観てる。
本作とは関係ないが、未>>続きを読む
映画好きこじらせ高校生男子の夢と挫折の青春物語。
最初はローレンスに眉をひそめてしまうものの、徐々に彼を応援したくなるような心持ちになってくるから不思議。
なんとなくトガッたサブカル映画かと思っていた>>続きを読む
あまりに評判が良すぎるので大晦日に駆け込み鑑賞。
オマージュや懐かしさに彩られた世界観やかわいい作画は最高。
テーマは性別(どころか種族)を超えた恋愛ものとしても受け取れる巧みさ。
ほぼ文句ないところ>>続きを読む
『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督の「31年ぶり」(!?)の長編新作。
サスペンス軸でありながら、起伏のないおだやかな会話ベースで進行するため、観ているこちらが「瞳をとじて」しまいそうになる>>続きを読む
思春期の少女ライリーの感情を擬人化したピクサーアニメ。
形而上的な世界観の創造が見事だし、ちゃんと「モーション」(ホッケー、ビー玉の雪崩など)が豊富なのがえらい。
メッセージもじんわりくるし、新キャラ>>続きを読む
前半はなかなか本作品の「カラー」がつかめず困惑していたが、中盤以降、コンゲームの趣が強くなり、無駄にクオリティの高いアクションも加わって、俄然、盛り上がっていく。
ルックほどコメディ色は強くなく、「面>>続きを読む
イーストウッドの最後の作品になるかもしれない本作も日本では配信スルーという哀しさ。
まあ、おかげでU-NEXTの見放題で観られた気楽さはあるのだが、やっぱり劇場で上映され口コミでじわじわ広まっていく世>>続きを読む
テレビ版をちゃんと観たことがなかったので映画館で上映するこの機会に鑑賞。
テレビ版は113話もあったらしく、それを約2時間にまとめるのだから、相当無理があり駆け足になるのだろうと思っていたが、それほど>>続きを読む
シャレオツな音楽と美麗な映像で紡がれるオトナのラブストーリー。
これはたぶん女性視点で感情移入できたほうがより楽しめるんだろうなあ。
小綺麗さが鼻についた。
碁つよつよ武士の濡れ衣たいへん物語。
室内がちゃんと暗いのはよかった。
派手さや意外さはなかったが、飽きることなく淡々と観られた。
みんなもっと杓子定規の石頭ではなく、お互い思いやりあって融通を効かせ>>続きを読む
クリスマス休暇に学校へ居残ることになったホールドオーバー(残留者、留任者)たちに芽生える友情。
嫌われ者の教師と無鉄砲な若者の年の差を越えた親交という見どころは、月並みでこすられ続けてきたものであるが>>続きを読む