いかにもCG然としたCGがゲーム感すごいものの、これはこれで馬鹿っぽくて嫌いじゃない。
長尺だが内容が薄い(ベタ)ので疲れずに観られるのもよい。
こういう作品が観たい気分のときもあるので大事だなあと思>>続きを読む
藤井監督の作品の特徴として「ディテールを犠牲にしたダイナミックさ」を感じていて、変な例えだけど「みんな大好き激ウマハンバーグ(※原材料不明)」みたいなイメージを持っている。
つい観ちゃうんだけど最推し>>続きを読む
前半の元大学教授による「丁寧な暮らし」は老人版『PERFECT DAYS』といったところであるが、後半はアンソニー・ホプキンスの『ファーザー』ばりの混沌へ。
台詞回しも洒落ていたが、映像もモノクロを活>>続きを読む
統合失調症の娘を専門の病院で治療することなく自宅で20年以上軟禁状態にしていた家族のドキュメンタリー。
撮り続けた膨大な時間の重さに衝撃を受けた。
タイトルの問いについては無責任な第三者としてなら誰に>>続きを読む
佐久間宣行がラジオで「いずれテレビで放映するんだろうけれども、それまでネタバレを気にして過ごすのはつらいし」みたいなコメントをしていたので、たしかにその通りだと劇場に足を運んだ(しかもIMAX)。
冒>>続きを読む
野球の概念が揺らぐ問題作。
1度もチーム戦をやらない不条理さ。
柔道家の義妹も意味不明で味わい深い。
師弟対決も結局はデッドボールの急所狙い。
「私が野球なんだ」という哲学的パンチライン。
くだらなく>>続きを読む
これが80歳を超えた巨匠ゆえの脱力感・軽みなのだろうか、いい意味での適当さ・チープさがたまらない。
こんなにも濡れ場がありそうな設定なのに皆無なところもいい。
サクッと観られて気持ちいいくらい何も残ら>>続きを読む
淡い色調やドキュメンタリーチックな緊張感がすばらしい。
途中、1回だけ挿入される幻想シーンやラストの画(王様みたい)も印象的。
欧州の小学生が人権や任意、権利などの言葉を自然に使いこなしていて、文化の>>続きを読む
岡田将生はもう「いい顔してるけど腹黒いやつ」の役やらせたら最高(というかそういう役ばっかり)。
主役の羽村仁成、おとなしそうな顔とキリッとした顔に差があってとてもよかった(どことなく尾美としのり)。>>続きを読む
カウリスマキがフィンランドのカルッキラという田舎町に映画館を作るドキュメンタリー。
とはいえ町の住人や関係者らのコメントが主であり、映画館自体にはあまりスポットが当たらなかった印象。
EDのスタッフロ>>続きを読む
設定の説明から、ひととおりの主要人物を登場させ、普段と違う場所(景色)での任務…と劇場版としてのツボをことごとく押さえてて文句なし。
アーニャとヨルさんのかわいさだけで観てる。
本作とは関係ないが、未>>続きを読む
映画好きこじらせ高校生男子の夢と挫折の青春物語。
最初はローレンスに眉をひそめてしまうものの、徐々に彼を応援したくなるような心持ちになってくるから不思議。
なんとなくトガッたサブカル映画かと思っていた>>続きを読む
あまりに評判が良すぎるので大晦日に駆け込み鑑賞。
オマージュや懐かしさに彩られた世界観やかわいい作画は最高。
テーマは性別(どころか種族)を超えた恋愛ものとしても受け取れる巧みさ。
ほぼ文句ないところ>>続きを読む
『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督の「31年ぶり」(!?)の長編新作。
サスペンス軸でありながら、起伏のないおだやかな会話ベースで進行するため、観ているこちらが「瞳をとじて」しまいそうになる>>続きを読む
思春期の少女ライリーの感情を擬人化したピクサーアニメ。
形而上的な世界観の創造が見事だし、ちゃんと「モーション」(ホッケー、ビー玉の雪崩など)が豊富なのがえらい。
メッセージもじんわりくるし、新キャラ>>続きを読む
前半はなかなか本作品の「カラー」がつかめず困惑していたが、中盤以降、コンゲームの趣が強くなり、無駄にクオリティの高いアクションも加わって、俄然、盛り上がっていく。
ルックほどコメディ色は強くなく、「面>>続きを読む
イーストウッドの最後の作品になるかもしれない本作も日本では配信スルーという哀しさ。
まあ、おかげでU-NEXTの見放題で観られた気楽さはあるのだが、やっぱり劇場で上映され口コミでじわじわ広まっていく世>>続きを読む
テレビ版をちゃんと観たことがなかったので映画館で上映するこの機会に鑑賞。
テレビ版は113話もあったらしく、それを約2時間にまとめるのだから、相当無理があり駆け足になるのだろうと思っていたが、それほど>>続きを読む
シャレオツな音楽と美麗な映像で紡がれるオトナのラブストーリー。
これはたぶん女性視点で感情移入できたほうがより楽しめるんだろうなあ。
小綺麗さが鼻についた。
碁つよつよ武士の濡れ衣たいへん物語。
室内がちゃんと暗いのはよかった。
派手さや意外さはなかったが、飽きることなく淡々と観られた。
みんなもっと杓子定規の石頭ではなく、お互い思いやりあって融通を効かせ>>続きを読む
クリスマス休暇に学校へ居残ることになったホールドオーバー(残留者、留任者)たちに芽生える友情。
嫌われ者の教師と無鉄砲な若者の年の差を越えた親交という見どころは、月並みでこすられ続けてきたものであるが>>続きを読む
黒バックで長尺のOPが凝ってた(座頭市のパロディ等)。
コメディ色が強く、カンフー初心者だったジャッキーがすぐに強くなってしまうため心が追いつかない。
複数の敵グループとラストで大乱闘。邦題のとおり、>>続きを読む
最近ずっと「スト6」にハマってるし、現在、YouTubeのソニー・ピクチャーズ公式チャンネルで無料公開中だったので観てみた。
残念な作品というイメージだったのだが、はたしてテンポもよく、大胆に原作を改>>続きを読む
シャマラン作品には期待以上でも以下でもない「ちょうど良さ」がある。
作品とは直接関係はないが、アメリカのライブって演奏中も廊下やトイレ、売店が人で溢れてるもんなの?あとみんな当たり前のようにスマホで撮>>続きを読む
エログロナンセンス極道映画。無駄撃ちしすぎな銃撃戦、「くノ一忍法帖」ばりの仰天技や、小学生の殺し屋、高校生の若頭など、やりたい放題。
バッティングセンターのOPも地味にカッコいい。
「通称シャブ寺」の>>続きを読む
アメリカの内戦をジャーナリスト視点で描いた没入型戦争ムービー。
物語の背景を省略することで、より「疑似体験感」の増幅に成功していた。
深刻で残酷なシーンに突如流れる洒脱な音楽も、皮肉という意味だけでは>>続きを読む
「忍者軍団」対「浪人軍団」という山田風太郎チックなストーリーにひかれて観たが、構図やカットもカッコよくあまり古臭さを感じなかった。
それにしても劇中で「お墨付き」「闇の蔵人」という単語を連呼し過ぎてい>>続きを読む
今までなかったタイムループのアイデアがすばらしいのはもちろんのこと、説明を極力排した抑えめの演出が洒落てた。
作品全体のトーンやカットもきれいで、もっと高得点でもよいのではと思った。
それぞれ独立した3つの短編(別の話)が共通キャストで作られているので混乱した。
個々の話自体は奇妙ではあるが面白く飽きさせない。
共通するテーマとしては「支配するものされるもの」。
ランティモス監督の>>続きを読む
上映後、舞台挨拶付きの回で鑑賞(司会・かいばしら。伊澤彩織、水石亜飛夢、阪元裕吾監督)。
現在放映中のテレビドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』の感想コメントで「伊澤さんのボソボソ喋りが何言っ>>続きを読む
老眼なので色彩的に暗い映画が見えづらいのだが、本作はずっと薄暗いトーンなのにストレスを感じなかった。
ストーリーに関しては転売ヤーやネットの掲示板つながりの集団などキャッチーさが盛り込まれているが、い>>続きを読む
大好きな『哭声 コクソン』のナ・ホンジン監督が生涯の4本として
・バック・トゥ・ザ・フューチャー
・超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
・ロボコップ
・トゥルー・ロマンス
を挙げたという記事を読>>続きを読む
口コミの盛り上がりと神田伯山のラジオのコメントに背中を押され劇場へ。
公式サイトに書いてあったが、初号完成時の監督の銀行預貯金は7000円だったそう。廃れゆく時代劇への愛情がひしひしと伝わってきて、た>>続きを読む
1作目から丁寧に9作品すべてを振り返る構成に、忘れかけていた記憶を刺激されにやにやがとまらない。
時間が許すなら全作品を見返したくなることまちがいなし。
タランティーノ自身のインタビューはなく、キャス>>続きを読む
昔ながらのベーシックなホラー映画のテンプレに、「音をたてちゃダメ」とかガンアクションとか、もう全部ぶち込んでみましたというサービス精神旺盛なエンタメ作品。
序盤の『ブレードランナー』チックな世界観も雰>>続きを読む
2からの展開や設定をぶった斬るストーリーにフィンチャーのやばみを感じた。
シリーズのなかで評価は低いらしいが、確かに地味で単調だった。
エイリアンも猫みたいにちょこまかしてて存在感に乏しい。
時代は逆>>続きを読む