鬱青年の青春ダークSF。
美少女との交際、タイムリープ、世界の終わり…とラノベ的要素満載だが、画面も内容も陰鬱であり、その陰鬱さがギレンホールの険しい目つきと相性ばっちり。
細部のわかりにくさはあるも>>続きを読む
『第9地区』や『チャッピー』のニール・ブロンカンプということで期待して観たが、一昔前の量産型映画のようなヘタクソ演出で萎えた…。
実話ベースというフックがなければとても観てられない。
一番イラッときた>>続きを読む
90分弱の短尺だし、期待せずに気楽に観ればそこそこ楽しめる。
ホラーだがギャグ要素も多いし、なんだこれ?なトンデモバトルもありカオス。
他人には少しオススメしにくくはある。
IMAX(プレミアムシート)にて鑑賞。
登場人物が多く、時間軸も交差するので予習が必要…みたいな声を聞いていたが、特に混乱することもわかりにくくもなかった。
3時間の長丁場だが、カットや展開が早く劇伴>>続きを読む
青ブタ劇場版2作目。当然、本作だけでは成立せず、テレビシリーズと劇場版1作目が必修となる。
花楓の高校進学がメインのストーリーではっきり言って地味であるが、しみじみといい話でグッときた。
タイ版モキュメンタリーエクソシスト。
お金のかかった白石晃士作品みたいな印象。
カメラワークも『呪詛』で感じたような違和感はなく成立していた(と思う)。
エキゾチックな風景も豊富だしテンポも良くちゃん>>続きを読む
原作は冒頭少ししか読んでなかったけど、作画・世界観ともに美麗で丁寧だった。
りらちゃんは『竜とそばかすの姫』のヒロちゃん役が神がかっていたので期待していたが、本作ではまあ普通だった(あのちゃんはあのち>>続きを読む
アカデミー賞脚色賞受賞で気になって観たが、これビデオスルーだったのか。アマプラの字幕の「〝(閉じダブルコーテーション)」が「?(半角クエスチョン)」に文字化けしてるの地味に気になるので直して欲しい。>>続きを読む
用語は難解(いろんな言い回しがあるため)だけど、そこさえクリアできればストーリー自体はシンプルでパート1よりも見やすい。
IMAXだったのでハンス・ジマーの重低音も大迫力だったし、ヴィルヌーヴの抑制の>>続きを読む
大友克洋の『童夢』に影響を受けたという、団地の子供たちによるサイキックバトルスリラー。
抑制の効いた演出と陰鬱な雰囲気が最高。
Filmarksの「似ている作品」に『ある男』が挙げられているが、本作の方がさっぱりしていて狂気が強い。「何を考えているのかわからない」度合いのバランス感はうまいと思った。
90分でさくさく小気味よく展開するB級マンハント・バトルロワイヤル。
全体のバランスがおかしいのもご愛嬌(主催者に辿り着くのが早すぎだろw)。
ラストバトルはすごいし時間もたっぷりで趣味全開。
社会問>>続きを読む
2時間半、ほぼ裁判。
前半はちょっと鈍重だけど、登場人物らのキャラが深掘りされていくにつれて、牽引力が増していく。
引き絵が少なく絵変わりも乏しくテーマも地味だけど、夫婦喧嘩のリアリティなどしみじみと>>続きを読む
いやあさすがに長い。3時間(179分)があっという間ということはなく、ちゃんと3時間以上の時間経過感覚がある。隣席の人は「上映中は光る機器はダメ」という大禁忌を犯してまでも4回時計をチェックしていた。>>続きを読む
食事に辿り着けないループと夢オチが、妙に心地良いテンポで展開されるので、意味不明ながらもひきこまれた。
全員で田舎道を歩くシーンと急に劇場の舞台になるシーンが好き。
U-NEXTで観終わったあと表示さ>>続きを読む
長寿であるイオルフの娘の、人間との交流から生じる出会いと別れ。
全般的に美麗な作画が素晴らしいが、レナト(古龍)がカッコいいのはエライと思った。
中盤までは母子カプセルの話になるのかなと心配していたが>>続きを読む
特別先行上映にて鑑賞。
障害福祉サービス事業所「みらいファーム」のドキュメンタリー。
青柳監督の御母堂の勤務先で、監督も小さい頃からよく遊びに行っていたそう。
登場人物たちが見事にキャラ立ちしていて飽>>続きを読む
10年間の昏睡状態から目覚めた青年の「本当に目が覚める」まで。
家族という幻想。喪失。そしてかすかな希望。
善悪好悪白黒が混じり合ったストーリーには、いい意味でもやもやさせられた。
17分の無声短編アニメ。
低い彩度と平面的な構図による作品のトーンおしゃれ。
女の子が水たまりに人形を落として拾わないくだりの意味がよくわからなかった。
予想していたよりもいい意味でクオリティが低く、テレ東で昼過ぎにヘビロテさせてそうなB級アクションの雰囲気があった。
面白すぎずつまらなくもなくちょうどいい。
あと199作つくろうとしている意気込みは買>>続きを読む
悪くない、悪くはないんだけど、全然のれなかった…。
設定の中途半端さに最後まで没入を阻害された。工場のリアルな造形とファンタジーな機構との相性(バランス)がよくない。
キャラは江上(工場の偉い人?)だ>>続きを読む
先行上映にて鑑賞。
胎児の脳を移植された成人女性のビルディングスロマン。
今までのランティモス作品と異色なのはティム・バートンやウェス・アンダーソンチックな「ポップな箱庭感」。
登場人物たちも戯画化さ>>続きを読む
オセロのように白黒つけられないこと。
風船のようにふわふわと漂いままならぬもの。
光のように暖かく鋭くまばゆくて陰影をつけるもの。
喜怒哀楽では表現できないこの「もやもや」こそが、ぼくもつねづね「観た>>続きを読む
初杉田作品。ゆったりとしたテンポと説明のない展開(最小限の情報量)。
ふんわりとしていながらも、ときどきのぞかせる不穏な黒い影。
上映前、監督とメインキャスト3人による舞台挨拶あり。
「昼休みをちゃん>>続きを読む
金欠タクシー運転手が、終活婆さんを乗せて思い出の地巡り。
婆さんのエピソードが強すぎるのはあきらかにノイズで主軸のストーリーに悪影響。
ふたりのやりとりにも共感できず、完全に心が置いてけぼりのところに>>続きを読む
オーストラリア版コックリさん。
内容とは関係ないが欧米のホームパーティーは知らない人が多数出入りするし盗難とか翌日の片づけとか他人事なのにいろいろと心配してしまう。自分からは絶対開催したくない。
閑話>>続きを読む
相米は後期の2作が未見だったが、熱量がやばい前期の印象が強く、なんとなく後回しにしてしまっていた。
そんなあまり期待しない状態でのぞんだのが幸いしたのか、はたして面白かった。
キャストらがみな魅力的。>>続きを読む
職を失った男が亡父から譲り受けたキャデラックに乗って南下する。
悲喜こもごもを淡々と受け流していく登場人物たちは、カウリスマキの平常運転。
あらためてこの確固とした作家性はすごいと思うが、個人的には好>>続きを読む
『X』の前日譚。フォントや演出など昔の映画の雰囲気を再現しているのが洒落てる。
抑制が効いているのはカッコいいが、ちょっとインパクトが少なめかも。
ラストシーンのミア・ゴスの表情だけでも観る価値あり。
アニメ『スパイダーマン』シリーズの影に隠れてしまった印象が否めないが、本作も負けず劣らずの面白さ。
ストーリー自体は初タートルズでも問題ない間口の広さだし、随所に散りばめられた日本のサブカルリスペクト>>続きを読む
トイレ清掃員の清貧で丁寧な暮らしのルーティンを描く。
平山がイレギュラーやアウトオブコントロールを忌避することなく、愛すべきものとして受け止めているところがよかった。
実は個人的にはこのジャンル(『パ>>続きを読む
アクションシーンのないアクション映画。
デンゼル・ワシントンはもう68歳なので、そりゃ酷というものだが、逆に考えたら設定と演出でうまくごまかせているのはそれはそれですごい(手のツボ押しただけ)。
トイ>>続きを読む
サーカスのロバ目線での人間界地獄めぐり。
アヴァンギャルドな演出に面食らったが、そこからは珍妙さしか受け取れず、テーマとのシンクロがあまり感じられなかったのが残念。
クリスマスなのでクリスマス映画の本作を観てみたが最高だった。
いい話なのに全然いやらしくない。
ハーヴェイ・カイテルの名演によるところも大きいが、ポール・オースターの脚本も絶妙だった。
劇伴が久石譲っ>>続きを読む
前半の「犬神家」と後半のバトルの転調が面白いとは思ったが、評判の良さからハードルを上げてのぞんでしまったため、結果として「普通に楽しめたけど、そこまで激推しはできない」という感想に。
前日譚なので結果>>続きを読む
数秒後にはなにが起こるかわからない緊張感とお行儀の悪さと適当さ、この3点だけでもう大満足。
単純に『アウトレイジ』を戦国時代に置き換えただけではない面白さがあった。
ダメな人はダメそうだけれど個人的に>>続きを読む