現在、日本版リメイクが公開されているが、オリジナルの評価が良かったので鑑賞。
深刻なサスペンスでありながらも、これでもかと連続する不運はもはやコメディ。
ちょっとだけ安っぽさはあるけれど、ネトフリで気>>続きを読む
数々の受賞タイトルやシネフィルのかたがたの高評価で気になっていた作品。
抑え気味の前半(ひたすらペダントリックな対話が続く)はちょっと意地悪。
「孤高の天才の苦悩」という雰囲気で進みながらも、徐々に明>>続きを読む
上映時間も短く劇伴や過剰な演出もなく台詞も少ないが、街の息吹やジムの熱気、ケイコの心の葛藤が感じられる実直な作品だった。
車や生活音などのノイズを目立たせることでケイコの障害と孤独が浮かび上がっていた>>続きを読む
妊娠中絶の凄絶なる体験映画としてのインパクトはあるが、『17歳の瞳に映る世界』のほうが映画としては好み。
本作ではなぜか理不尽で無慈悲な社会への悲憤という方向に気持ちが集中しづらかった。主人公のタフさ>>続きを読む
アニャ目当てで鑑賞。
不条理系サスペンス風ブラックコメディ。
シンプルなB級テイストのストーリーなので強引さは愛嬌。
あのレストランの代金1250ドルだから約168,000円。あれ?思ったよりもそんな>>続きを読む
ストーリーが良く言えばシンプル、悪く言えば単調。
ボスキャラの魅力もイマイチ。
ロケットにフィーチャーしすぎたため、こじんまりしてしまった感は否めない。
しかし本シリーズの魅力である「活き活きとしたキ>>続きを読む
明日観る『GoG3』のために未見だったスピンオフ『ホリデー・スペシャル』を観ていまここ。
有名な作品でタイトルや音楽は知ってたのに見逃していた。
『スローターハウス5』が悪書扱い。
主人公はもっとやん>>続きを読む
新宿駅メトロプロムナードで大々的に展開されていたVol.3の広告を見て、本作を観ていなかったことに気づき慌ててチェック。
44分という短尺の気楽なスピンオフ。
とはいえさらっと重要なことを言っていた気>>続きを読む
前田敦子の同名曲のMVとして作られたという経緯からも推察できるように、ハードルを下げてのぞむべき作品。
とはいえ風にゆれるカーテンや、意味不明の爆発などみどころはあった。
監督は『旅のおわり世界のはじ>>続きを読む
キャラデザ・作画が非常に好み。
物語のハイライトシーンは、本作も例外にもれず新海誠作品的なド派手な演出と劇伴方式であるが、さすがに飽き飽きしてきた。アニメ映画はそろそろこの呪縛から解き放たれて欲しい。>>続きを読む
161分という長丁場でアクションシーンにはそれほど時間を割いていないにもかかわらず、世界観の面白さで飽きさせない。
敵の造形が完全に『アバ●ー』だったので、そこだけちょっともうひとアレンジできなかった>>続きを読む
メンヘラおばさんと黒人青年の交流。
一見地味な雰囲気ながら不思議と飽きさせないしっかりとした作りで、しかも単純な感動ポルノでもない奇妙な味わい。
海辺の街や映画館の美麗な映像やキャストらの名演技に酔え>>続きを読む
ホウレンソウもろくにできない息子氏を遠隔操作しヤキモキするパパ。つまりは「はじめてのおつかい」。
10年前にしてはVFXはちゃちくない。
ラズベリー賞を受賞しているが、それはおそらく「実親子でなにやっ>>続きを読む
坂本龍一の訃報よりも先に小川哲の『地図と拳』を読んだことがきっかけで本作を観ようと思っていた。
溥儀を主軸に戦犯扱いされている現在と紫禁城時代の過去を交互に繰り返す構成が集中力を切らさせない。
坂本龍>>続きを読む
バブル期の極端な売り手市場の就活模様。
企業が内定者に媚びへつらい、豪勢な食事で接待したり、伊豆への拘束旅行(コンパニオン付き)などもはやSF。
そんな状況下でもマスコミだけは狭き門であり、早稲田の学>>続きを読む
シンプルで不条理で寓話的。
筒井康隆の中期短編にありそうな展開。
いい意味でのイライラが心地よい。
アレをドアに投げつけたときの「質感」。
主演ふたりはさることながら、やっぱりバリー・コーガンの存在感>>続きを読む
30分かと思って観始めたら約80分もあって驚いた。そういえばこの初回を映画として上映していたんだっけか。
原作を読んでいるのでストーリーや設定の面白さは承知していたけど、作画や歌も良かった。
ちなみに>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
共通点のない謎の4人組に急襲され、「究極の選択」を迫られる家族の話。
『オールド』に続いて原作あり。
ラスト直前で「あれ?これってひょっとして『ミスト』?」と思ったが、そんなこともなくさらりと終幕。>>続きを読む
ネットでの高評価が気になり観てみたものの…。
挿入歌にもストーリーにも何も共感できず、残念ながらハマらなかった。
あのお兄さんはヤバいでしょ(プロポーズのTPOとか自分と彼女の夢を天秤にかける思考とか>>続きを読む
監督が「キャラとキャラのぶつかりあい。変に背景を持たせたくなかった」と言っていたとおり、非常にシンプルな構成。主演2人のゆるいやりとりとド派手なアクション(総合格闘技ファンにはたまらないカーフキックや>>続きを読む
終盤までずっとイライラしっぱなしのストレス状態が続く。
しかしこの「イライラ」は悪い意味でのそれではなく、本作が非常に効果的に作用している証左としての「イライラ」である。
個性的な三姉妹役のキャストら>>続きを読む
期待していた「シン」ならではの真新しさもなく、鳥目には厳しい画面の暗さと陰鬱なムード、どこまでが意図したものかわかりかねるチープさなど、 庵野監督や仮面ライダーの熱烈なファンでないとちょっと厳しいかも>>続きを読む
タイトルとジャケットだけしか知らず、「純愛ものなのかな?」と勝手に思い込みスルーしてしまっていた(よけいなお世話だが機会損失が多そう。あ、でもあらすじを読めばわかるのでそんな勘違いはぼくだけか…)。>>続きを読む
「ワンピース初期離脱勢」なので、「あれ?なんでゾロ隻眼なの?」という知識レベルだったが、特段支障はなかった。
徹頭徹尾「Ado推し」だが、ウタのキャラ造形も挿入歌も魅力的なので十分楽しめた。
正直、冒>>続きを読む
派手さやオシャレさや真新しさはないが、しっかりじっくり面白く、151分という長丁場でもまったく飽きることないこの大満足をたとえるならば「ビッグ塩むすび」。
一見、ハートウォーミングな印象を受けるが、「>>続きを読む
映画における「冒頭から何が起こってるのかわからない状態」というのは基本的にワクワクするので、シャマランやノーランのような作品は大好きなのだが、なぜか本作ではイライラした。
スクリューボールコメディのよ>>続きを読む
原作漫画未読。あまり期待せずに観た影響もあるかもしれないが、約2時間飽きずに楽しめた。
埒外で奔放でミステリアスなちひろさんをハブにしてつながる点と点や広がる輪には素直にいい気分にさせられる。
豊嶋花>>続きを読む
いかにもA24らしいテイストの作品で、OPの「ファミリーダンスバトル」(妙な中毒性がある)以降、物語が進むにつれ音量も光量も消失し静寂さに満ちていく。
アピチャッポンレベルの睡魔に襲われた。
とはいえ>>続きを読む
ベトナムに逃亡した凶悪犯を追うドンソク兄貴。
外国だろうが平常運転(なんでw)、次々と筋肉で悪漢をぶっとばすさまは爽快の一言。
カン・ヘサンという敵役が本当めちゃくちゃ凶悪で、すぐ人を手斧でサクサク切>>続きを読む
奇想を誠実に淡々と描ききる胆力。
あざとくなく鼻にもつかず温度感がよい(カメラ目線やラストは個人的にはギリギリセーフ)。
ジャケットの4人の演技もよかった。
U-NEXTで他作品を観終わったあとリコメンドとして表示されていて、9分と短尺だったので観てみた。
女子高生2人の友情もの。
文字が浮かぶ浴槽、波打ち際でそろう足並み。
多忙を極める弱小広告代理店内で繰り返されるタイムループ。
82分という短尺にぎっちりと詰め込まれた高密度なストーリーに大満足。
細部のこだわりも十分で、しかも後味もよい。
他人におすすめしたくなるタイ>>続きを読む
独居老女・雪と冴えない女子高生・うららのBLをきっかけに始まった交流を描く。
うららの奮闘や、その奮闘のクオリティ、その奮闘がもたらす奇跡の塩梅が絶妙。
かなり分母が大きく誰にでもおすすめしやすい作品>>続きを読む
子供たちの自立支援に取り組む中年男性が、養護施設育ちで仮出所中の二十歳の青年を養子にするドキュメンタリー。
被写体との距離感が絶妙で、作為的な誘導や演出もなく、とてもフェアで真摯に感じた。
上映後、監>>続きを読む
残念ながらどうしても悪いところに目がいってしまう。
『セッション』や『ラ・ラ・ランド』でも同様だったが、今回も感じてしまった「その扱うジャンルへの愛とリスペクトが伝わってこない問題」。
あとは時代の移>>続きを読む
妖怪の撮影に挑むゆるいモキュメンタリー3短編(河童、蛇女、化け猫)。
漫画家いましろたかしのキャラが魅力的で、毎回必ず挿入される食レポも妙なおかしみがある。
とても有意義な時間の無駄遣いだった(褒めて>>続きを読む