数秒後にはなにが起こるかわからない緊張感とお行儀の悪さと適当さ、この3点だけでもう大満足。
『アウトレイジ』を戦国時代に置き換えただけではない面白さがあった。
ダメな人はダメそうだけれど個人的には好み>>続きを読む
ヒッチコックオマージュ(『裏窓』、『めまい』)の冒頭から、巻き込まれ系サスペンスの展開を予想させるが、はたしてクールなのにちょっと間抜けな殺し屋の奇妙な味わいの作品だった。
ぎりぎりコメディにならずに>>続きを読む
浅井リョウ原作の映画ってどうしてハズレがないんだろう。
原作小説を読んでかなり感銘を受けてたし、監督も『あゝ、荒野』の岸監督ということで期待値を上げてのぞんだものの…それでも大満足。
キャストの演技も>>続きを読む
ロシアでの劣悪な寝台列車旅を疑似体験しているかのような感覚を味わえたことがまず楽しかった。
主人公が徐々に心を開いていく過程が完全にシンクロできたので感情移入もひとしお。
最初あんなにがさつで憎たらし>>続きを読む
大絶賛の声をちらほら見かけたので少し期待してしまったが、いわゆる山崎監督のパブリックイメージどおりの作品でそれ以上でも以下でもなかった。
ドラマパートがただただしんどい。
みんな「え?どうしちゃったの>>続きを読む
設定もキャストも悪くないのに、なぜか台詞にあざとさばかりが感じられ上滑りし全然胸に届いてこなかった…。いろいろ受賞もしてるみたいだしぼくのコンディションのせい?
娘役は 『ストレンジャー・シングス』>>続きを読む
原作未読だが120分にみっちりときれいにまとまっていた印象。演奏シーンの演出がダサいが、田舎出身の若者らの泥臭く怖いもの知らずな勢いとジャズのアドリブをうまく表現していて、あれはどこまで意図的なダサさ>>続きを読む
ことごとくロケーションがよかった。
ストーリー展開はあまり集中力が持続されるような構成ではなかった。
テレビドラマのときは腹に力のこもった低音で発する「…ヘブンズドアッ!」が印象的だったが、今回は肩の>>続きを読む
ストーリーはそれほど強くないが時系列をいじり情報を小出しにしていくので、思っていたよりは3時間が長くは感じなかった。
ただ、キリエ(姉)のキャラ設定がちょっと気持ち悪く、キリエ(主役)との差別化を図る>>続きを読む
ラブ・ホラー・ロードムービー。
普通ならダサくなる露骨なメタファーだが、画がカッコよくルック良し。
サリーのキャラ造形がキモ素晴らしかった。
スタイルやカラーはもうじゅうぶんわかっているのだが、最近どうも「で?」と思ってしまう。モノローグはずっとお経のような密度で垂れ流されるし、だんだん意識が朦朧としてきて何度も寝落ちしてしまった。別に悪く>>続きを読む
たいていのシリーズ4作目なんてマンネリ感があるものなのに、まさかシリーズ中一番面白いだなんて!
約3時間という長尺でほぼアクションだけの構成なのに、アクションのアイデアがてんこもりなのでまったく飽きな>>続きを読む
ドキュメンタリーを多く手掛けてきた監督が、どんな劇映画を作るのか興味があったが、クライマックスまでに登場人物たちに感情移入させるにはある程度長尺が必要だろうし、題材が強いので演出も抑えがちにするだろう>>続きを読む
初期新海作品の焼き直しといった趣で、既視感たっぷりだし、いかにもなシチュの詰め合わせだけだと正直ものたりない。
まあでもエモいことはエモいのでエモさチャージはできた。
それにしてもなんでヒロインはウラ>>続きを読む
修学旅行(TVアニメ)から学園祭(劇場版)の間の日常回。前後編に分割され2週にかけて地上波で放映された。
一花と三玖はフィーチャーされないのでファンのかたは残念。
もうすでにみんな風太郎に惹かれている>>続きを読む
絵も可愛く原作ゲームへの愛も感じられ、「こまけえことはいいんだよ」精神のストーリー展開もスピーディーでよかった。
ただ完全に子供向け作品なので、大人視点のままでのぞむとものたりない。
アニャは好きだけ>>続きを読む
神戸芸工大映画コース教授・石井岳龍が生徒らとともに作品を作り上げるドキュメンタリータッチなカオス劇。
パッチワークのような自由闊達な構成は面白いが、ひとつひとつのシーンが冗長なのがちょっとつらかった。>>続きを読む
タイトルから前日談を想像していたが、はたして制作ドキュメンタリー。
完全ネタバレはないものの、できるなら本編鑑賞後に観たほうがよい。
中川監督がファルハディの『別離』が好きだと言っていて、ぼくも大好き>>続きを読む
『カランコエの花』の中川監督、本作が初長編とは思えぬクオリティ。
瑞々しいキャストらもみな演技がうまく、特に河合優美はオーラがあった。
4人の少女のオムニバスだがそれぞれのストーリー同士の関係性の希薄>>続きを読む
大林作品の免疫がある人なら笑って(笑えないけど)ゆるせる可能性があるが、そうじゃない人にはもう地獄だろう。
横溝正史、高木彬光、笹沢左保が出演しているのもミステリファンにはうれしい。
角川春樹から札束>>続きを読む
『オオカミの家』を観た関連で本作を鑑賞。
ダークでワイルドでダイナミックなアニメーションはくせになりそう。
『オオカミの家』を観た関連で本作を鑑賞。
ダークでワイルドでダイナミックなアニメーションはくせになりそう。
悪夢的にヌメヌメ動き続けるストップモーションアニメ。
2D、3Dが混然一体となりキャラクターも常に生成と崩壊を繰り返す演出は妙な迫力がありなかなかすごい。
しかし予備知識ゼロで臨んだため内容はまったく>>続きを読む
1901年に作られたストップモーションアニメを修復しましたという「てい」の作品(モノクロ)。
チリの歴史や政治がたぶんに関係していそうというくらいしかわからない。
『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』舞台挨拶付き完成披露上映会にて鑑賞。
メインキャスト3人が登壇(司会はジャガモンド斉藤)。お三方の「コワすぎベスト3」の発表が面白かった(ちなみに監督のベストは花子さん>>続きを読む
「匂わせ」とか「行間」とか「空気」がメイン。
婉曲的な表現が好きな人にはハマるだろうが、「何これ?」となる可能性もかなりあると思う。だからこの4.0という高得点(投稿時点)はちょっと意外だった。
父娘>>続きを読む
美麗な映像とわかりやすい演出と展開。
難解だったり斜に構えていたりする作品ばかりだと疲れてしまうのでこういう作品はホッとする。
とはいえ内容は苦しく切ない。
タイトルは「close friendshi>>続きを読む
思いのほかケンがフィーチャーされるが、「バービー世界」ではジェンダーが逆転しているので、ケンへの揶揄は現実世界の女性に向けられたものであり、かつその揶揄内容は現実世界の男性に向けられたものというナパー>>続きを読む
ただひたすらに痛切な映画だった。
一応、メインターゲットが子どもたちであろう作品において、これほど明瞭に「この国の未来は暗い」ということを言語化していいものだろうかと少し心配してしまった。
オトナたち>>続きを読む
20年くらい前に観ていたけど再鑑賞。
しんちゃんの階段ダッシュもよかったが、ヒロシの半生の回想シーンが一番グッときた。
しんちゃんの台詞「大人になりたい」「ずるいぞ!」は発言後すぐに茶化すのであるが、>>続きを読む
6分のショートフィルム。
2014年といえばタイムリープものの傑作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』公開年。
タイムリープによる歴史改変で未来(現在)が変化するというのはよくある設定だが、本作では(>>続きを読む
作画も絵もメカも雰囲気も悪くないのにあまり面白くないのがもったいない。
昔はあの1輪バイクを荒唐無稽だと笑っていたが、今はもう実現してるのだからなんとも不思議な気分。
主人公の声が昔のジャニーズアイド>>続きを読む
2007年(公開年)からバブル崩壊のきっかけとなった1990年の不動産融資総量規制の施行を止めるためタイムマシンに乗って17年前へ。
現在は2023年なので公開年から16年経ち、ほぼタイムスリップのジ>>続きを読む
オリジナルストーリー。
このシリーズはパワーバランスが完全にぶっこわれてるけど、そのおかげで安定の大団円が実現できるのだなあとあらためて思うなど。
163分間ずっと「ただ鍵を奪い合うだけ」のお話なのに、中だるみすることなくハイテンションが続く。
ひたすらにアクションだけを詰め込む潔さがいい。
集客の影響でナンバリングタイトルを忌避する風潮のなか、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
公開時まで徹底的な箝口令が敷かれどんな作品なのかまったくわからなかったが、こんな状態で胸躍らせて劇場に行く体験ができたことが貴重で面白かった。
中盤から過去のジブリ作のパッチワークのようなカオスになる>>続きを読む