オレンジ

かがみの孤城のオレンジのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.6
金曜ロードショー上映記念にコメント付きで再レビュー!

本作は辻村深月先生の小説を原作とした映画作品になりますが、まずこの原作小説が圧倒的に面白い。
そして映画はこの原作を(多少のカットは挟むも)かなり再現しているため、脚本面に関しては大変優秀な作品となります。
最後の「善処する」のシーンに関しては、私は原作をも越えたと強く感じました。

そんな本作ですが、唯一にして最大の弱点が声優の演技だと思っています。
「イジメ」を主題としたシリアスで何らかの訴えを起こす作品においては、キャラクターの心象を如何に純度よく観客に伝えるかが最重要であると考えます。それなのに本作は重要とされるメインキャラクターの一部が棒演技でした。ここが本当に残念でなりません。

声優の演技の残念さはありつつも、圧倒的な脚本で2時間が一瞬で過ぎる感覚を味わえたため、高得点にさせていただきました。
オレンジ

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