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かがみの孤城のくろぴーのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.1
不覚にもホロリ。
クラスの女子によるいじめで不登校となったこころは、オオカミの仮面を被った謎の少女によって突如部屋の鏡に吸い込まれ、とある孤城に招かれる。
限られた時間の中、そこで出会ったある共通点を持つ6人の少年少女たちと心を分かち合っていき、、
いじめの描写は結構リアル。終始孤城の世界での話なのかと思っていたが、それぞれ現実の世界と行き来し出来事と対峙しながら進んでいくのが良かった。孤城の世界は現実逃避の空間として描かれるが、そんなに甘くはいかない、あくまで成長のための舞台装置なのだと示されていた。
スバルは薄いが、他のキャラクターの掘り下げも上手で、こういった映画にありがちなストレスが溜まる人物もいなかった。
オチは予想できた箇所もあり、全く予想できなかったこともあり。
根本的な問題が解決されたわけじゃないが、とても気持ちが晴れた。
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