shiroiwa

グッバイ・クルエル・ワールドのshiroiwaのレビュー・感想・評価

1.0
あぁ〜そっかそっか…^^

音楽/映像/人物の台詞等、調和がとれてない作品特有の気だるさが終始漂っている。単なる場所移動の説明のためだけに使っている車中のシーンを全カットしても、テンポの緩さはなくならないだろう。犯罪ものならテンポ重視の編集にした方が良いというわけではないが、これだけ長回しで俳優に喋らせるならノワールみたいな雰囲気が出るはずなのだが、それもまったく出てない。

この物語を通じて何を伝えたいのか、どういうビジョンをもってこれを撮ったのかまったくわからない。だらだらとただカメラを回しているだけだから、決め台詞もまったく決まらない。奥田瑛二も場違いでしかない。

全体的に鋭さがなく、時代遅れ感が凄い。Vシネみたいと言っている人がいたが、そこでの技術をあえて使っているわけではなく、いまだにそれしかできないとしか思えない。俳優もずっと活躍してて何歳かわからない人たちばかりだし、余計に時代錯誤。

喫茶店での銃撃の場面は、今年の邦画でもっとも目を疑うシーンだ。反動のないソードオフショットガンに、緩慢なカメラワーク、散弾なのに血飛沫しかあがらない謎の現象。劇場で観なくて本当に良かった。
shiroiwa

shiroiwa