このレビューはネタバレを含みます
持ち点0.5±
★監督 0.25
★演者 0.5
★演技 0.25
★音楽 0.5
★脚本 0.25
★美術 0.5
★感情 - 0.25
《感想》
期待せずに鑑賞。
感動はしませんが、酷評するほどでもありません。
バタバタと人は死ぬけれど目を覆うような残酷さはないし人生のどん底という悲壮感も感じません。映像と音楽、登場人物をスタイリッシュに見せたいという意図が伝わる作品でした。
強奪事件よりも不幸の連鎖を画にしたり、登場人物にスポットを当てることが重視されていたのであまりリアルさは求めませんでした。
《メモ》
冒頭の強奪シーンは緊張感がなかった。音楽ともミスマッチで残念なOPでした。人物設定はありきたりで、安西は特に洋画の定番人物像でした。
脚本は強奪したお金の回収より報復が軸で映画としては不自然な気がします。追う側と追われる側の双方に緊迫感がないです。
お互い素性を知らない者たちが一夜限りのチームを組んでヤクザから現金を強奪という設定もあまり活かされていないです。
矢野→美流→武藤→萩原→仕入れ屋→浜田→安西の流れで人を集めて強奪を実行しているため足がつきやすく、簡単に追えるようになっているので、お互い素性を知らないと言うのは大げさに思えます。また綻びの残し方が強引で美流は殺さない、武藤の死体は車に放置して格好良さげに映すなど次にバトンを受け渡す感じが残ります。
若者ペアの萩原襲撃と踊り狂うシーンは古い演出を今時の二人を起用する事でヴィジュアル良く見せていました。レインコートの着方さえ機能性より見た目重視で非現実感UP。MVのワンカットみたいです。
燃え盛るガソリンスタンドは本物の炎でCGを使わない演出はどんどんやって欲しいと思いました。
《メモ》
ED夢のカリフォルニア
ママス&パパスではなくボビー・ウーマックがカヴァーした楽曲で渋かった。
チャーシューメンの元ネタは漫画「明日天気になあれ」でしょうか?