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瑠璃とカラスのshironのレビュー・感想・評価

瑠璃とカラス(2022年製作の映画)
5.0
『魁!!クロマティ高校』が大好きなので、思いもかけない奴がお笑い好きな設定はツボです。
そういった意味では、マイキのキャラクターがものすごくハマっていて良かった。
もちろん正反対とも言えるラクがいてこその相乗効果です。
全日制と夜学とが交わる瞬間、出会わない筈の二人の出会いがレトロですが、やっぱり良いなぁ。
紙のメモとかも、今の子たちにはどう映るのかしら?

私もコメディ映画を作るのが一番難しいと思っているので、更にガチの漫才シーンを入れてくる気なのか?大丈夫なのか?と心配していましたが、監督はプロなんで杞憂でした。失礼しました;

全編を通して音楽も良くて、途中やや頼りすぎ?と感じるところもありましたが、40分に纏める為には有効で、ラストの胸熱展開への高揚が素晴らしかった。
タイトルが入るタイミングにも痺れました。

子役が良い味出してます。兄弟で寝相がシンクロとかは、ギチギチに一緒に寝ているからこそ見られる愛おしさ。
監督は「笑われ、笑わせ、強くなる」「自分のネガティブな部分を笑って話したい」を心情に映画化されたそうですが
負の要素があるからこそ生まれる、愛すべきものへの視線も感じました。
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