mgc

夜を走るのmgcのネタバレレビュー・内容・結末

夜を走る(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

40代の童貞と、妻子持ちなのに不倫をしている主人公二人。会社に営業に来た女性にキスを強要しようとするわ、殴るわ、挙句殺すわで本当にサイテーで愚劣。

その殺人罪をクソ上司になすりつけるも、耐え切れず童貞は宗教にのめり込む。唯一お仕事として相手をしてくれていたフィリピーナを勧誘し「君は夜のお仕事をしている女だし、外国人だし生きていて辛いよね」とほざくシーンは映画史に残る最低シーン。その宗教からも追い出される始末。(宇野祥平ハマリすぎ)
その後は完全に壊れ、殺した女性と同じ格好の女装をして同体化(気づいた時ゾッとした)するも同情も理解もをしてあげる余地はない。
拳銃片手に宗教本部を襲撃し、しかし一人も殺さずコンテンポラリーダンス。

妻子持ちの方は、刑事からの誘導尋問の取り調べを受ける日々で抵抗する力も日に日になくなっていく。人生の終了を悟ったのか、最後は家族で旅行に行くも心ここに在らず。

とにかく観客の感性に委ねるように余白を残して終幕。
これが生きづらい、世の中おかしい的なメッセージだとしたらあまりに共感はできない。
mgc

mgc