夢見た幸せには戻れない
スクラップ工場で働く真面目だが不器用な秋本（足立智充）と要領のいい谷口（玉置玲央）。閉塞感にうんざりする日々を過ごしていた二人の日常が、とある事件をきっかけに変貌していく様を描くクライムサスペンス。
我慢に我慢を重ねた「いい人」が爆発するまでを描く前半は、閉塞感に胸が締め付けられるが、まあ想定内。しかし、事件が起こってからの後半は、完全に予想を超えてきた。
ある意味トンデモ展開ではあるんだけど、行き着くところまで行ってしまった人のはじけっぷりが、あながち絵空事とも言い切れない。真面目な秋本の方があっち側に行ってしまい、要領の良い谷口の方がこっち側にとどまるっていうのもなんか納得。
