映像と台詞回しは良いと思う。内容については被害者の身内とか主人公の家族とかフィルムからカットされた部分に意識が向いて全然気が乗らなかった。(典型的でうんざりする)宗教に嵌るぐらいメンタルやられてるとは言え、暴力とだんまりでやり過ごそうとした自分の軽薄さに目を向けず「変わったのは周り」とかのたまってるのはかなり不愉快。というか『ラ』なんかもそうだけど、ホモソーシャル的な心底くだらない連帯の犠牲になった人間に目を向けず、贖罪もないままクズがクズのまま日常に戻っていく邦画ってどういう文脈から生まれてるんだ?