さかなのこのらんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

魚が大好きなミー坊の話。
さかなクンの自伝をもとにした映画だけど細かいところがどこまで本当なのかどうかはわからないのでその辺は気にせず一つの物語として鑑賞。
まず主演がのんという点について。初めに聞いた時はなんだそれって思ったけど、さかなくんとのんが持つ少し独特な雰囲気は相性良さそうだし、実際観てみても全然悪くなかった。物語に集中するのに少し綻びが生じていた部分もあるけれど気にするレベルではないし、このキャスティング自体に不満はない。
しかし、映画冒頭に表示される「男か女かはどっちでもいい」っていう字幕は個人的にはかなり邪魔だと思ったしちょっと意味がわからなかった。だってさかなクンって普通に男だしこれってそういう話ではないじゃん。さかなクン関係なしに、男の役を女にやらせた制作者側のただの言い訳にしか見えなかったんだけどいったいどういう意図があったんだろう。実際どっちでもよかったんだけどそれはこっちが決めることだからデンと構えておけばよかったのにな。
ストーリーはわりと単調だけど好きなものに一直線な人が幸せになる話は基本的に好きです。ただ周りの人達が優しすぎなので、こういう人が陥りやすい苦しみなどが深く描かれているわけではなくその辺は少し物足りない。胃が痛くなりそうでならない展開が続く。もちろんミー坊の人柄だからこそ周りにこんなにいい人達が集まってくるって意味もあるんだろうけど、闇が深いとか結構シビアな話だったとかそういう感想を鑑賞前にかなり見かけていたのでそこを期待すると少し肩透かしかも。
それでも全体の雰囲気はよく、少し独特なんだけど笑えるシーンもほっこりできるシーンも多くてよかったと思います。