さかなくん、という先入観を一度取っ払って見て欲しい。一人の魚がただ大好きな子と、その周りの優しさとおかしさが詰め込まれたとってもあたたかな映画だった。
冷たい部分が一つもない。好きなものに真っ直ぐに進んでいく主人公、それに最初は「なんで？」って戸惑ったりすれど次第にその熱量に感心して馬鹿にすることもなく「それがその子にとっての当たり前のもの」として接してくれる仲間、家族。
さかなくんの本人のお話に、かなり脚色を加えて映画のストーリーにしているらしいですが、本当にこれは脚本として素晴らしいなと思いました。柳楽くん、良いわ～。
悲しいとか辛いとか、そういう冷たい感情がなく、純度の高い温かさで思わず気づけばポロッと涙が溢れちゃってる、みたいなそういう映画を撮るのがうますぎる沖田監督……
本当に良い映画だった。
そしてなにより、女優「のん」。彼女の凄さは本当になるなんだろう🥲癖のある話し方を結構すると思うのだけれどのんは何も気にならないんですよね。それがまたこの主人公とも上手くマッチしている。女とか男とかそういう当たり前に持たれる印象をも無くし「ただ魚が好きな主人公」にしっかりとなれる自然さとか、目線や手の動かし方とか些細な部分で語れる女優さんなのが本当に好き。のん、本当に大好き～🥲この作品に出てくれてありがとう！
