酸化

ザ・シスト/凶悪性新怪物の酸化のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・シスト/凶悪性新怪物(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

低予算ながらにもしっかり伏線があり、突っ込みつつ楽しめるホラー映画で最高です!!
特におまけの特典映像とNGシーンより本編がはちゃめちゃなのもよかったです。






以下は何も考えていない感想です。

パトリシア、仕事を辞めたい割に先生を庇ったり、特許申請する機械のヤバさ(レーザーの傷のことなど)を隠すなど行動がよく分からなくて低予算ホラーとしてよかったです。

この映画、「人が白く濁った液体を嫌そうな顔をして顔から胸元にかけて浴びること」に欲望を見出す人間が作ってそうだな...と特典映像まで見て思いました。
異様に力が入っているので...
あと監督は粉瘤を潰す動画をめちゃくちゃ見てそう...と勝手に思いました。

ビルは死ぬな...と思っていたら予想よりかっこいいところがないまま退場していてかわいそうでした。

レストランで「アクセサリーでも作ろうかしら」と映った微妙なブレスレットが後で重要なアイテムになるのが面白すぎて最高です。
特にクオリティも高くなさそうなブレスレットにあんなに愛着があったとは...!

出来物を大きくする薬とレーザー切除と脂肪吸引する機械から生まれる謎の何かがしっかり動いていて、迫力もあってすごかったです!
全身を吸引されて干からびた人もなかなか見ない描写で好きです。
(『サイコゴアマン』みたいに楽しかったです。低予算でもできる限り力を入れよう!としている姿勢が好きです。)

ガイ医師の「私はただ病院をロックダウンしただけだ」に「いや何???」にしかならなくてよかったです。
パトリシアは「定時に帰るんだが?!」と謎の方向に怒っているのも(まず人が亡くなっているんだが?!)になってよかったです。

よく分からない謎の生物をとりあえず撃ってみるテンポのよさに、展開が早くストレスがなかったのが好きです。(こういう怪物パニックものは、初手でもたもたしすぎて中だるみしてしまう気がしています。)(でも、未知のヤバイなにかに遭遇したらどんな対処がベストか分からないために、初手は慎重になるのが当然)

化け物が病院にいるのにガイ医師とパトリシアが本気の戦闘(喧嘩)を始めて、(こいつら暴力の才能ありすぎかよ!)となりました。
パトリシアだけで化け物を倒せるのでは...?
あとここで「愛してる」とか言えるのヤバくて笑いました。何でここで言ったんですか?

あと地味にアクションがよくて驚きました。動きと撮り方がアクション映画みたいでよかったです!(へたにアイドルとか出まくっている安っぽい邦画のアクションよりずっとよかったです。)

地下で拾ったキーアイテムそうなものがしっかり使われていて素直にすごかったです。あとここで(もしやあの化け物は脂肪を吸収しているのでは?)と気がつくパトリシアの頭の回転が早すぎて驚きました。

パトリシアの最後の「ブレスレットを返せ!!!」のブチギレで化け物に手を突っ込んで勝てるのは、パトリシアが強すぎて笑いました。ダメージを喰らいつつも、倒せているの本当にパトリシア何者...?

おじいさんの出来物が最後の最後に後味が悪い雰囲気を演出していてよかったです。伏線がすごい!(すごいか?)

最後にパトリシアが定時で帰れてよかったねと思いました。(職場は爆発、当時病院にいた人ほぼ全員死亡ですが...)
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