上質な映画。人にオススメできるかと言えば話は別だが、かなり上質×上質。
静かに淡々と…それこそ劇中に出てくる“柳川”のように静かに、わずかに波を立てながら進むストーリー。
今思えば、【堀留】という居酒屋の名前について語るシーンが凄く響いてくる。
冒頭の印象が観ているものの念頭に常にあることを逆手にとり、それでこの尺回せるんだから、凄い。
上手な映画だなあ〜、中国映画も良いな〜なんて思って調べたら『春の夢』の監督さんなのか。どうりで。
個人的には春の夢より格段にグレードアップされているし、実は人生ってこんなもんだよな、という「日常を劇的に捉えない」、
言うなればずっと俯瞰でモノを捉えてるような映画。寄り添わず傍観できる。
ただ、それが1番心地よかったりする。