haizi

セールス・ガールの考現学/セールス・ガールのhaiziのレビュー・感想・評価

3.5
草原、ゲル、遊牧民、相撲、スーホの白い馬、、、無知な私のモンゴルのイメージ。
本作は、上記のようなステレオタイプなイメージは一切出てこない。
己の無知さを恥じるほど、本作は小粋でオシャレ。
とてもオシャレで現代的な街(ウランバートル)での少女の物語。
初モンゴル映画だわ。

ひょんなコトからアダルトショップで働くことになった女の子、サロール。
可愛いんだけど垢抜けない真面目そうな女の子が表情一つ変えずに淡々と接客する様が可笑しかった。
国とかは関係なく、性に関する欲望は共通なんだろうな。。。

非常に下世話な作品という印象。
だけど、ロシアと中国ととお隣さんのモンゴルの状況を鑑みると、その下世話さが好感度↑↑


垢抜けない風貌だからおぼこい娘と思うのは、周囲の思い込みなんだろうな。
垢抜けていなかろーが、不愛想だろーが少女は(青少年も)色んなコトを見聞きして、いろんな事を知ってたり、知ってるフリをしたりする。

そんな少女がアダルトショップのオーナーとの邂逅で加速度的に成長する成長譚。
髪をカットして、眉を整えて、おぼこいサロールが魅力的な女の子に変貌する様子は見応え有!

少女サロールの成長は清々しいんだけど、私は年齢のせいかアダルトショップのオーナー、カティアに感情移入してしまったわ。

「苦しみがあっての幸せ。幸せだけはない。」みたいな(ちょっとニュアンス違ってるかも(^^;)カティアの言葉には深く頷かされた。

自身の人生哲学を少女に伝え、少女は力強く生き生きと成長していく。
そんな少女とぶつかり合ったり笑いあったりする時間はカティアにとってかけがえのない瞬間なんだろうな。

そして、おばさんのカティアも前を向いて新しい一歩を踏み込む。


凄く前向きになれる、いい作品だったと思う。
思うんだけど、、、その時々の国のブーム的なヤツなのかしら。
突然出てくるミュージシャンな方々にはΣ( ̄□ ̄|||)??ってなった。
あと、犬ちゃんにあんなものあげちゃ駄目!ゼッタイ💢




どーでもいいことなんだけど。。。
私はバナナの皮を踏んで転んだコトはないし、バナナの皮を踏んで転んだ人を見た事もない。。
けどバナナ≒転倒は日本だけじゃないんだという事が凄く新鮮だった。
バナナの皮。。。。転ぶの???
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