「愛を確かめに来たのかと」
120人もの犠牲者を出したトルコ航空127便のハイジャック事件。それから8年後、CIA工作員のヘンリーはその事件に内通者としてかかわっていたとされる裏切り者を暴くための調査を開始する。
ストーリーは、ヘンリーが元同僚兼恋人であったシリアという女性とレストランで時たま「はい、あ~ん」とかイチャつきながら、事件と当時のCIA内部の動きなどを振り返りつつ、真相に迫っていくという流れ。なので時系列は頻繁に前後する。
すべてが暴かれた後に思い返すと、あの人やあの人のあの時の行動の裏にあった心情が理解できる。
派手なアクションものではなく、じっくりとストーリーを堪能する会話劇タイプのサスペンス。
愛か正義か、ということかな。天秤にかけるのがつらい二択。