スーパーエイプマン

不知火檢校のスーパーエイプマンのレビュー・感想・評価

不知火檢校(1960年製作の映画)
3.5
とにかく悪徳の限りを尽くす畜生検校の映画。映画史的には勝新が演技に開眼した作品として知られている。
実際勝新の演技は魅力的。
主人公・杉の市の内面描写は一切なくコイツは単純に外道なだけなのだが、息遣いが聞こえてくるような下世話で生々しい存在感の説得力ったらない。
常に室内、もしくは夜という闇の中で悪事を働いていた杉の市が、最後は文字通り陽の下に引き摺り出されるっていうのも好きな演出。