オーウェン

夢のオーウェンのレビュー・感想・評価

(1990年製作の映画)
3.0
オムニバス形式や、極力セリフを排除しての物語など、黒澤映画らしくない作品。
とはいえそれは外観。
中身はメッセージ性の強いものに仕上がっている。

8つに分けられた物語。
それぞれ夢の話ということだが、身につまされたのは6話目。

火山が噴火して原発に引火という件。
先見性があるといえば都合よく聞こえるが、今現在の原発の在り所を考えれば、これは夢ではなく現実の話ということになる。

見る時期も悪かったが、この話以外頭の中に入ってこない。
それほど似すぎていて、絵空事に捉えられない物語へと進化してしまった。
オーウェン

オーウェン