登場人物の感性の描き方が本当に優れている
何を見て何を感じ何を発するのか
この人たちから出てくる全てが品性に溢れて、直接的には描かれない繊細な描写の積み重ねで巨大な感動を生んでいる
繊細で美しくありながら商業映画的な大衆生きちんと開かれていてダイナミックさも携えている
なぜ芸術がこの世界に必要なのか、かなりのところまで迫れていると感じた
話を展開させる上での省略がとても上手でそれがこの世界で見過ごされがちな美しさも映し出しているという素晴らしさ
漫画的な題材でありながらリアリティを作り上げていく演出に抜かりがなく
抑制とデフォルメのバランスが絶妙な役者陣の演技も見事で、出てきた瞬間から全ての登場人物に信頼が置ける
この秋必見の青春映画の大傑作
