映画好きの柴犬

線は、僕を描くの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.8
墨の濃淡だけで描く水墨画の豊かな表現力に驚く

 人生の希望を見失っていた大学生・青山霜介(横浜流星)が、水墨画と出会って再生していく様を描く。

 「ちはやふる」の小泉徳宏監督による青春ドラマ。「ちはやふる」よりは遥かに地味だけど、音楽やカット割りのリズム感など静と動の対比の中に、青春の瑞々しさと水墨画の魅力を感じさせる佳作。テーマがちょっと重めなこともあり、全体に軽やかさがなく、コミカルなシーンがちょっと浮いた感じになってるのが、ちょっと勿体なく感じた。