ナツミオ

線は、僕を描くのナツミオのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.8
WOWOW録画鑑賞

“自分の線は、自分で見つける…
  そうして見つけた線が
   また自分を描く”

絵画という、人の“個性“が出る分野。
古くも新しい”水墨画”に引き込まれる。

昨日今日と2回観てしまった。
ジワジワくる良作。

横浜流星が主演した青春映画。
監督は「ちはやふる」3部作の小泉徳宏。
深い悲しみの中で、青年は水墨画に出会う。巨匠の指導で水墨画を描き始めた彼の心の成長を描く。

2022年日本作品107分
監督・脚本 小泉徳宏
脚本 片岡翔
撮影 安藤広樹
音楽 横山克
出演 横浜流星 
篠田千瑛 清原果耶 細田佳央太 河合優実 富田靖子 江口洋介 三浦友和 

(WOWOW番組内容より)
大学生の霜介(横浜)は、アルバイト先の絵画展の設営現場で、白と黒だけで表現された水墨画と出会う。霜介は休憩中に水墨画界の巨匠・篠田(三浦)に弟子にならないかと声をかけられ、水墨画を学び始めることに。霜介は設営現場で見た水墨画の作者で、篠田の孫娘である千瑛(清原)と知り合い、次第に彼女と交流を深めていく。筆先から生み出す線のみで描く水墨画に戸惑いながらも魅了された霜介は、これまでの自分と向き合いながら水墨画を描き続け……。

(WOWOW解説より)
2020年の「本屋大賞」で第3位となり、2019年のTBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した砥上裕將の小説を、小泉監督が映画化。
日本を代表する水墨画家・小林東雲が監修を務め、主演の横浜や共演の清原果耶ほか、キャスト陣は特訓を重ねて自ら水墨画を描いている。
徹底したこだわりで、水墨画の奥深さや荘厳さを美しい映像で描き出した小泉監督の手腕が光る。横浜が演じる霜介、清原が演じる千瑛の成長を優しく見守る存在の役でベテラン勢、江口洋介と三浦友和が見せるアシストぶりも見どころ。


【印象のシーン・言葉】
・”寒椿“
  初めて見る水墨画に涙する霜介

・“何かになるんじゃなくて、
  何かに変わっていくもんかもね⁈”

・”私の弟子になってみない?“

・“春蘭”

・”出来るか、出来ないか、じゃない
  やるか、やらないかだ“

・“家族の不幸”⁇

・“これは君の線じゃない”

・”形にこだわっちゃいけない“

・“もっと命を賭けて書かないとね”

・代役・江口洋介の眼力‼️

・”本質に目を向けなさい“

・“自分の線は、自分で見つける…
  そうして見つけた線が
   また自分を描く”
”私がそうであったように
  水墨画がきっと…
   君の生きる力となってくれる“

・悩む霜介に親友からの熱い声援

・命日の日、逞しく咲いていた寒椿。

・四季展
 “千瑛らしい線を見つけたな”

・霜介の作品“寒椿”は新人賞。

・前に進み出した2人。
 “線は自分を描く”
爽やかな感動を与えてくれる。

・エンドクレジットでメインキャスト自身の水墨画にも、それぞれの”線“があり興味深い。



【忘備録】
(キャスト)
青山霜介:横浜流星
篠田千瑛:清原果耶
古前巧:細田佳央太
川岸美嘉:河合優実
国枝豊:矢島健一
滝柳康博:夙川アトム
笹久保隆:井上想良
藤堂翠山:富田靖子
西濱湖峰:江口洋介
篠田湖山:三浦友和
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