こばやし

線は、僕を描くのこばやしのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.5
原作を読んで感じた「水墨画に出会った大学生が成長していく静かな青春モノ」という、そのままが映画になっていた。(原作にも大きな感動はなかったので、良くも悪くも、そこも原作通りだった)

ただ、静かな青春モノって意外と難しいんじゃないかなと思っていて。ライバルに闘志を燃やしたり、仲間と励ましあったりしていくことが、青春モノの王道パターンなので、圧倒的な師範と先輩しかいない中で、黙々と成長していくしかない姿は、横浜流星さんだからこそ説得力があったのかなと思う。あと静かなぶん、映像がとってもキレイで、冬の明け方の冷たい空気とか、墨の匂いとか、おいしそうなごはんのほくほく感とか、そういうものがちゃんと伝わってくる映像も良かった。
こばやし

こばやし