囚人13号

ストーリー・オブ・フィルム エピソード1. 映画の誕生の囚人13号のレビュー・感想・評価

3.6
全15篇で計900分以上、取り上げられる映画はおよそ1000本という超大作。

記念すべき第一回目の本作では1895年~1918年までの映画史と先駆者たちによって発明された技法/主要作品がナレーションで紹介されているのだが、どちらかというと技法面に重きを置いていた印象。
メリエスのトリックからエドウィン・S・ポーターのモンタージュ、エジソン/ジョージ・アルバート・スミス/グリフィスのクローズアップなど、現代で改めて再現するほど尊重されている。それに合わせてリュミエールから『イントレランス』を経て『風』『路上の霊魂』まで。

しかし紹介される作品数が思いの外少なく、シェストレムやクリステンセンなど個性的な人も最低限で、アリス・ギィを過大評価する映画史家婆によるフランシス・マリオンについてや映画と金融業界の関係くらいしか新情報がなかった。
それにしても感動的なまでに高画質な『工場の出口』が観られた事に震えたぜ。
囚人13号

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