いやぁ、やっぱリーアム兄貴にハズレなし。
しかも監督は、007"ゴールデンアイ", "カジノロワイヤル"のマーティンキャンベル御大
そして共演者にガイピアース先輩、モニカベルッチ姉御という渋すぎる布陣
リーアム兄貴、70歳
マーティン御大、79歳
ガイ先輩、55歳
モニカ姉御、58歳
なんつー若者ウケ度外視のメンツ
ガイ先輩、本人には申し訳ないけどやっぱ脇役がよく似合う
信頼できる部下とか、同僚とかなんでもいいけど
彼が出てると安心感がグッと増す
モニカ姉御に関してはとにかくセクシー
別にセクシーな役でもなんでもないのに存在がセクシー
安定感のあるキャストってのは、まさにこういうことを言うんだろう
『完璧な殺し屋として、裏社会で
その名を馳せてきたアレックスが、
引退を決意する
アルツハイマーを発症し、任務の詳細を
覚えられなくなってしまったのだ。
これが最後と決めた仕事を引き受けるが、
ターゲットが少女だと知ったアレックスは、
怒りに震え契約を破棄する。
「子供だけは守る」という唯一の信念を貫くため、
独自の捜査を開始したアレックスは、
財閥や大富豪を顧客とする、
巨大な人身売買組織の存在を突き止める』
ストーリー的に、"メメント"的(ガイピアースも出てるし)な、サスペンス要素を多く含むアクションかと思ってたら、意外とひねりなしのクライムサスペンス
それと、メキシコの移民問題も絡んで、"ボーダーライン"のような重厚な雰囲気も漂う
まだまだ元気なリーアム兄貴とはいえ、70歳にもなるとアルツハイマーとかそういう役をやるようになるのか
そして、アクション俳優として確固たる地位を築いたとはいえやはり生粋の演技派
とにかく役への没入感が半端ない
2015年の"ランオールナイト"でも渋さと儚さを醸し出してたけど、今作では儚さのほうがより引き立つストーリー展開になっている
"正義"と"悪"の境界線とは?
そもそも正義というものが必ずしも正しいことであるとは限らない
悪にも悪の美学があるかもしれない
大事なのは、誰にも曲げられない"信念"があるかどうか
記憶が全部なくなったとしても、信念だけは揺るがず残り続けるだろう