観た。
正直思っていた映画ではなかったかな。アルツハイマーの殺し屋という真新しい設定を聞いて、新しいリーアムニーソンの無双アクションを観れるかと思いきや、完全にサスペンススリラーでしたね。『96時間』などのアクションを期待して観に行くと満足できないと思う。ただ僕は結構好きだった。
今作は徹底的に「正義とは何か」を揺さぶってきていて、信念で動く主人公、それを止める警察、止めるべきなのか、協力すべきなのかを葛藤するFBIの構図が見応えあった。人身売買の組織やアルツハイマーで段々と記憶が無くなっていくという設定が常に緊迫感を与えていて良かったな。監督も007のマーティン・キャンベルなだけあって映像や演出も結構良かった。ラストも予想外で驚いたけど、「これが正解なのか？」と色々考えさせられましたね。まぁ総じて楽しめたのだけど、「アルツハイマーの殺し屋」という今までに無い設定をもっと活かした作品が見たかったと思ったな。70歳のリーアムニーソンにゴリゴリのアクションを求めるのもどうかと思うけど（笑）他の方のレビューにもあったけど、もしかしたらそろそろリーアムニーソンのアクション引退も近いのかなぁと思っちゃったなぁ。最後に傑作アクション映画を撮って有終の美を飾って欲しいです。
