トモヤムクン

“それ”がいる森のトモヤムクンのネタバレレビュー・内容・結末

“それ”がいる森(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【中田秀夫こそ、"パクチー映画"である!!】

先に、
僕のレビューを見て頂いている皆様に対し
辛辣で失礼な言い方を致します事を、
前もってお詫び申し上げます。

では、本作レビューです!
↓↓↓

低評価ばかりの本作ですが、
僕から言わせれば中田監督の作品で、
期待している皆さんのが方がおかしいと思います!

皆様、食わず嫌いの食べ物など御座いますか?
その一例として【パクチー】で本作を及び
中田秀夫監督は語らせて頂きます。

■プロローグ1【パクチー】
パクチーと言えば、
賛否がわかれる食品で有名です。
過半数が否定派が多く、
その為に食わず嫌いの方も多いでしょう。

・不味い!
・美味しくない!
・食べれる人の気がしれない!etc

そんなマイナス評価から勇気を出して食べた時、
『あれ?思った以上に不味くないかも…』
っと思う方もいらっしゃった筈です!

■プロローグ2【中田秀夫 監督】
次に中田秀夫監督です。

近年だと、事故物件やスマホ落としただけなのに等

"面白そうで面白くなかった"作品ばかりです!
(正直に言います!)

ですが、それが中田監督の強みです!
ホラーやスリラーだと思っていたら
思った以上に飛躍した展開になり、
気付けば内容についていけない…
だから低評価なのではありませんか?
僕も最初はそうでした!
ですが、去年の事故物件を鑑賞した時に決めたのです。

『この人の作品に期待してはいけない』と。

だって、
どうあがいても想像の斜め上以上の角度で
展開が進むので、
置いてきぼりにされるのは大前提として決まってます。

なので期待するだけ疲れるだけなんです。

■プロローグ最終章【期待しない】
中田秀夫監督の作品は、
パクチーのマイナス評価のように、

・面白くない!(不味い)
・つまらない!(美味しくない!)
・観に行くだけ無駄(食べれる人の気がしれない!)

周りからのマイナス評価及びネガティブな固定概念など
0からスタート、マイナススタートで鑑賞する事で、
中田節とも言える、
斜め上以上を超える飛躍的な展開運びの
奇想天外、意味不明な内容にツッコミながら鑑賞する。

それが中田秀夫作品の見方です。

感覚で言えば
『珍味』を味わう感じですね笑


■本作のレビュー 前編【突っ込み要素】
では大前提のお話をした上で、
やっと本作のレビューに入ります。

ここまで読んで下さった皆様におかれましては
失礼な態度を取った事、
改めてお詫び申し上げます。

では改めて本作のレビューですが、

めちゃくちゃチープ過ぎて、
飽きれてビビるよりも、終始ニヤニヤしちゃいました笑

まぁ、公開がノープと被ったのもありますね。
その辺はお察しします。

それでも内容の薄っぺらさと、演技の質。
そして一番の問題は相葉さん演じる淳一の息子・一也。

本作で唯一、
一也の言動にイライラが止まらなかったです。

個人的には、
事故物件もそうだったんですが、
斜め上以上を超える飛躍的に展開は
寧ろ好物になりつつあるので別に構わないんですよ。
本作でいうところの、

・"それ"=【宇宙人】
(令和になってグレイスタイルはどうかと思ったけど)

・本編で解説されても意味わかんなかった
オレンジの病原菌?で倒せるとか

・あんだけ、クラスメイトや刑事、教師が死んだのに
1ヶ月後にはサッカーしてワイワイしてるサイコ感。

・それで序盤で捕食された太っちょくんの形見を
1ヶ月経った、土日?のサッカーの試合中に
松本穂香さん演じる担任の先生に渡すのか、
行動が謎過ぎて、そっちの方が怖いわ!!

・もっと言うと
太っちょくんが捕食された序盤のシーンで、
彼が捕食された事で恐怖のあまり、
その場から逃げ出すも、枝に躓き
森の小道から踏み外し気を失うも、
その夜、淳一に保護され
自宅にて目を覚ますと、淳一から

『ユージくん(確か太っちょ君の名前)はどこいった?』

と淳一に聞かれるも、
『ユージくん?…(捕食のフラッシュバックから絶叫)』

いや、
『ユージくん?』のはてなはおかしいだろ笑

いくら目を覚ましてまだ眠気眼でも、
親友なった友達の名前ぐらい忘れないだろう?

いや逆にそこは寧ろ転校してばっかだから
太っちょくんに親友と言われたたけど、
一応名前は覚えただけで
とっさに言われると一瞬思い出せないっていう
リアリティなのかな?

ってレビューを書きながら深く考えてしまった…
(箇条書きなのに一個だけ、長いわ!)

こんなに書いてますけど、
一応、ツッコむ事に快楽を得ている感じです。
だからこれが珍味ですね。

唯一、
イラついた一也ですが
本作はこいつが単独行動を取る事で、
周りが巻き込まれて行きます。
また一也がとある能力の持ち主なのに
一層、それでムカつくんですよ。

その能力は…【主人公補正】
※解説
主人公補正とは、
主人公または主人公サイドのキャラクターに
適用される設定・物理法則、
その他もろもろを一切無視した謎の恩恵。

言わば、
主人公はどんな強敵もいきなり、
不思議な力が湧き出てぶっ倒せたり、
重症を追っても奇跡の回復を見せたり、
その人達が死んでしまうと物語が終わってしまうので
人目には見えない、チート装備をしているのです。

一也が主人公補正の能力者であることで、
いくら一也が単独行動を取っても
死ぬ事はまずありません。

しかし、
彼が軽率な行動を取る事で彼が死なない変わりに、
周りの人間に被害が及ぶのです。

本作の敵はエイリアンではなく、そう"一也"です。


■本作のレビュー 後編【一也】
いきなりクライマックスの話をして、
元も子もないのですが、
個人的にエイリアンの学校襲来からの一也の言動が
度を超えており、
一種の恐怖すら一也に感じましたので
少々長くなりますが明記させて頂きます。

※下記内容は、僕の個人的な鬱憤なので
その下のまとめに進んで頂いて構いません。
多方面においての身勝手なレビューをお許し下さい。

・本作で一也は下記台詞を口癖の如く言います。
『逃げるなよ!逃げるなんてやだ!』
『僕の気持ちなんかわからないくせに!』

冒頭、
3年前に妻と一也を残して家を出る事にした淳一に
一也は淳一を突き倒して、
『逃げるな、僕の気持ちなんか…』というが、

一也が福島でオレンジ農家を勤しむ淳一に元に
来たのも中学生受験の勉強の為に、
サッカーを取り上げられ、母親と喧嘩。
その為に家出し福島の淳一の元に…

てめぇ、どの面下げて言ったんじゃぁ!!!??

馬鹿なのか?アホなのか?
自分の言葉に何の責任能力も持ってない、
金持ちのボンボンか?

・クライマックス、学校に襲来するエイリアン。
教室から体育館に逃げる児童と教師。

しかし一也のクラスメイト1人が
打倒エイリアンの為、単独行動に出る。

それを止めるカズヤ!
しかし彼の声は届かず1人エイリアンの元に向かう、
クラスメイト。

松本穂香さん演じる担任の先生、
自分のクラスの児童が単独行動を取った事も知らず、
カズヤの手を引っ張り体育館に逃げる。

一也、先生に手を引っ張られるがまま。

一也を含め児童と教師が体育館に避難し、
体育館の鍵を締めるも、
扉のすぐ向こうにはエイリアンが!
体育館の更に奥の倉庫に逃げ込む児童と教師。

鍵をこじ開け、体育館に侵入するエイリアン。

体育館地下奥の倉庫に逃げ込み、
扉に鍵を締め、鉄製の棚で扉前に頑丈に
バリケードを張り、束の間の休息!

しかし、そこでカズヤより衝撃の一言が!
『〇〇くんが…一人…まだ外に…』

松本穂香さん演じる担任の先生に、
逃げ遅れた児童がいる事を告げる一也…

※一回、ブレイクします!
−−−−−−−−−−−−−−−−
よく自分は一旦安全な所まで逃げておきながら
それ言えるなぁぁぁぁぁ!!!

鉄の棚のバリケードまで作って、
簡易的な防御態勢後にそれはダメだろ!
これで先生出ていったら近くまで来てる
エイリアンに殺させるし、
エイリアンも倉庫に入ってきて結果みんな死ぬじゃん!

馬鹿なの?
手を引っ張られた時点手で言いなさいよ!!!
−−−−−−−−−−−−−−−−
※ブレイク終了。

そして体育館倉庫の扉までエイリアンが襲来、
応戦する教師達を無視して倉庫の窓から、
地上へと続くはしごを登り、
一人単独行動を取る一也!

残念ながら違うエイリアンに捕まったクラスメイト。
そのエイリアン後を追う一也。
するとUFO前でクラスメイトが捕食される寸前!
一也は近くの木の枝を手に取り、
必死の攻防にするも、
虚しく捕食されてしまうクラスメイト。
それにより分離して2体になるエイリアン。
絶対絶命の中、淳一登場!!

解説されても今ひとつ効果ピンとこなかった
病原菌入りオレンジ果汁棒で応戦!

何故か効いているエイリアン!!!
効果は解説されても意味がわからない!!

効果があった病原菌入りオレンジ果汁棒を
何故かその場に捨て、逃げる淳一親子!

淳一、一也の手を引っ張るも
『〇〇くん、助けなきゃ!』の一点張り!

淳一、『〇〇くんはもう、助からないだよ!』
一也に対して、厳しくも現実は突き詰める淳一。

一也
『お父さんはいつもそうだ!
そうやっていつも逃げるんだ!』

※2回目のブレイク入ります…
−−−−−−−−−−−−−−−−
てめぇ、どの面下げてほざいとんじゃァァァ!!!
てめぇも安全な所に逃げてから
松本穂香に教えてたじゃねぇぇぇか!!!
いつも逃げとんのはおまえじゃろうがぁぁぁぁい!!!
誰のおかげで生きてると思ってんだよ!
一人じゃ何も出来ないくせにほざくな!
−−−−−−−−−−−−−−−−
※ブレイク終了。

しかし淳一、流石はお父さんです。
『友達を助けられなかったの事に
責任を感じているんだよな!?』
エイリアンが迫ってきているのにも関わらず
優しくカズヤを抱きる。

そして序盤で捕食された、
太っちょくんの秘密基地に向かい、
親子揃って、落とし穴をジャンプ!
秘密基地で待機!
(ジャンプしないで脇を通ればいいのに)

秘密基地の前までたどり着くエイリアン、
きっと観客全員、

『エイリアンを落とし穴に落として
病原菌入りオレンジ果汁の入った瓶を投げつけるだ!』

っと思った次の瞬間、
案の定、それなり浅い落とし穴に落ちるエイリアン!
一瞬で出てこれそうな落とし穴に
長めに浸かっているエイリアン!!

それを見て余裕の一也。
浅はかな判断とはつゆ知らずエイリアンに近寄り、
ニヤける、一也。
馬鹿だ!馬鹿過ぎる!!
ただちょっと空いた地面に
横になっただけのエイリアンに!!

するとエイリアン!
口を大きく開け、自分を嘲笑う一也を引っ張り
捕食しようとします!
そこに淳一!
それを阻止しようと一緒に捕食されてしまう!

完全に我々観客の斜め上を行く展開!
まさかの主人公補正のチート防具が、
ここで不条理に壊されてしまった…
うん?
捕食したエイリアンが嗚咽しながら
白目を向いて倒れた!!??

おっと!
エイリアンの腹のアップ。
エイリアンの腹とは思えない、
薄っぺらいレザーの布を銀色に塗装した物でしょうか?

中から血みどろのナイフが腹を割いていきます!
どうやら、瓶に詰めていた病原菌入りオレンジ果汁を
腹の中で開けたようです!
無事でした、淳一親子!
流石、主人公補正!!!!!!

いや待てよ、
何故腹の中でオレンジ果汁を出したのに
腹外部に損傷がないんだ?
エイリアン的には塩酸的な物ではないのか?
いや!考えるのはやめましょう!!!
考えただけ無駄ですしね!

さぁ何はともあれ、
エイリアンはUFOに乗り急に飛び立って行きます。

そして一ヶ月後。
これは土日のサッカーの試合でしょうか?
ベンチ横で応援する淳一夫婦。
そしてその横には松本穂香先生。

一也、ベンチから赤いお菓子の缶を持ち
松本穂香先生に渡します。
コレは序盤に捕食された太っちょくんの宝物BOX。
『これ〇〇くんの親に渡して』

※最後のブレイク入ります。
−−−−−−−−−−−−−−−−
何故1ヶ月後のサッカーの試合中なんだぁぁぁぁ!!!
1週間ならわかる、1ヶ月??

児童、教師、警察、
何十人っていう人がエイリアンに殺されているのに
1ヶ月後にのんきにサッカー???

お前はサイコパスすぎるだろ!!!
エイリアンに洗脳までされとんのか?
意味が分からなすぎる…


END

■まとめ

はい!!
鑑賞された方ならわかると思いますが
クライマックスだけでもこれだけツッコミたくなる
展開ばかりのです!!笑

これを全国公開していいレベルなのかと
疑うほどのストーリーの薄っぺらさ。

だからこそ、
マイナススタートで鑑賞したからこそ、
そのツッコミ要素がいいアクセントになり、
恐怖よりもユニークさが先行して冷やかし的な
楽しみ方が出来ました。
(自分で言っててかなり性格悪いな…)

事故物件もそうだったでしょ?
最後、ハ〇ーポッターだったでしょ?

中田監督の作品を真面目に観るだけ疲れるだけですから
面白くない前提のマイナススタートから
食べ始めれば、以外と美味しく(面白く)感じますよ!
トモヤムクン

トモヤムクン