ワシ

“それ”がいる森のワシのレビュー・感想・評価

“それ”がいる森(2022年製作の映画)
1.5
Youtubeの映画系チャンネルのサムネイルで、この作品のタイトルをよく見かける。
動画を見てみようかな…と思ったが、まずは作品本編観なきゃ訳わからんよね。
というワケで視聴。
その後、Youtube動画の方を見てみることにした。

本作の物語の舞台は、福島県のとある田舎町。
その町の森で少年が失踪する事件が起きたのを発端に、町では謎の殺人や失踪が連続して起きる。
それらの事件は、森に潜む“それ”が起こしているのではないか?…というお話。

タイトルで煽ってきてるし、なにはともあれ“それ”って何なんだ?って話だよね。
当初ワシは“それ”について、UMA的な未知のバケモノを想像した。
もしかしたら裏をかいて、クマもあり得るかな?なんて思ったりもした。
ところが早々に“あれ”が登場。
ずいぶん早すぎるネタバラシに「なぁ〜んだ…」と落胆…。
しかしまだまだこれからだ!
今後も話は二転三転するはず!と、気持ちを強く持って観続ける。

しかし特に意外な展開も無く、ヌルっとクライマックス突入。
やがて“それ”の全貌も明らかになるが「ふ〜ん」って感じのビジュアルだし、変な移動するし…。
律儀にノックするのはギャグですか?笑

もしかしたら、この作品って子供も見れるよう配慮した作品なのかな?
最後に失踪した子供たちが元気に帰って来るといった、超どんでん返し展開があるんじゃないだろうか?
そんなことも思ったが、やっぱり子供食っちゃうのかいッ!
ドキドキもハラハラもしない展開の後、あっさり“それ”は退却。
子供たちがノンキにサッカーに興じる姿でおしまい。
あれだけの大事件の後に、よく笑ってられるなぁ!と言いたくなる締めくくりでした。

細かいこと挙げればキリがない。
ひと言で表せば、つまんなかったね。
スリルを感じるところもなかったし、いい意味で目を引くようなモノがなんも無かった。
ホラー映画観てたはずなのに、長い説明を延々聞かされてたよな感じ。
なんか疲れちゃったよ。

鑑賞後、この作品について語ってるYoutube動画をいくつか観たが、総じて評価は良くなかった。
まぁ…そうだろうね、って感じ。
それら動画に共通してたのは、あの『リング』を撮った中田秀夫監督がこんな作品つくっちゃったのは何故?という疑問だろう。
さすがにプロの一流監督だもん。
こんな脚本じゃロクな作品にならないってわかるよね。
それでも監督を引き受けざるを得なかった事情って、何だったんだろね?

余談。
息子役の子が、表情が乏しいのがスゴく気になった。

6/18 一部書き直し
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