Mikea

ザリガニの鳴くところのMikeaのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

男性性に押し付けられた上流階級の白人男性、チェイスがカイアにしか見せられない顔があったのはマチズモの呪いなのではないか、、?こういう類の男性が性暴力を振るうシーンって映画の注意書きに前もって書いておいて欲しいくらいかなり攻撃的だと思う。
カイアに対する独占欲だったり、チェイスの自己満足なセックスとか見ていてトラウマになりそうなシーンが多かった。

チェイスを見たあとにテイトのことを考えるとめっちゃ良いやつやん😭ってなるんだけど、よく考えてみると彼がなぜ独立記念日に現れなかったのかうまく描かれてないので最終的には良いやつだけど、どこかモヤモヤするところがあった。

カイアは結局チェイスのことを殺したっぽかったけど、そう考えると相当強い人だなと感じる。小さい頃から湿地に1人、大自然の中で暮らしていることからかなり野生的な(生きるための自己防衛)人生だったのだと思う。
一度持たれた偏見や差別はなかなか拭えないことが最後の弁護士の言葉で理解できると思うけど、それらの偏見を1人で背負ってきたカイアは本当に強い。まあ自ら強くなりたかったわけではなく環境がそうさせただけなのだけど。

カイアが徐々に年老いてテイトと幸せに暮らしていくシーンでなぜか安心してしまって右目から一粒の涙がこぼれ落ちた。
(まあその後に貝殻のネックレスのシーンがあったわけだけど)

P.S.ティーンあたりのカイアの服がとっても好き。可愛い服を着ていながらざっぶーんと水の中へ入ったり、砂浜に寝っ転がるシーンはとても美しかった。
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