このレビューはネタバレを含みます
湿地帯で孤独に成長した少女が殺人の嫌疑をかけられ、真犯人を追及ふる法定劇…かと思いきや、どちらかというと彼女の成長と恋愛を中心とする、ヒューマンドラマだった。
幼くして家族に捨てられ、たった1人残されてしまった主人公。彼女は与えられた湿地の大自然と、彼女自身の知己を利用して力強く成長してきた。
「ザリガニのなくところ」が表現するように、湿地の奥の奥の、謎の力に助けられて、彼女は自分を貫き生き抜くことができた。
カマキリのメスの話をする彼女の目力の強さが、終わってみると全てを物語っていた気がする。