1969年ノースカロライナ州の湿地帯で青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは親に見捨てられひとり湿地帯で育ったカイア(デイジー・エドガー・ジョーンズ)だった。事件の真相と彼女の半生を語るものがたり。
原作未読。
まるでネイチャー番組でも観てるかのような美しい自然(湿地帯)と動植物。日本では見られない風景に目を奪われた。また主人公カイアが描く絵も素晴らしくて美しい✨
ミステリー作品というよりは親に捨てられたカイアの壮絶な人生と共に、2人の青年との出会い 恋模様が描かれていた。映画は法廷劇と交互に描かれる⚖️
自然の摂理にしたがい人間の倫理観にとらわれずに生き抜く方法を模索したカイアが人間社会によって裁かれようとしている。
留置所に勾留されているカイアは早くここから出たいと言っていた。それは罪を認める認めないといったことではなく自然の中に帰りたいということ。どんな誘いにも乗らず湿地帯からは出ようとしなかった。
“自然に善悪はない”
人間も自然の一部。
ザリガニの鳴くところというタイトルが最後の最後に告げられる真相と共に衝撃的に突き刺さる。
自然と人間、社会を哲学的にも考えされられるような秀作だった✨時間が経つとより本作の素晴らしさが滲み出てくるような気がする。
またテイラー・スウィフトの映画のために書き下ろされたというエンディング曲が余韻に浸らせてくれる素晴らしい楽曲でもありました🎶
自分用にコメント欄にネタバレになる内容を記します。観てない方は読んでもワケワカメだとは思いますがヒントになる内容であるため開かないでくださいね。