なんというか舞台劇のような映画だった。それだけ俳優陣の演技が自然で癖が無かった。特に主演のデイジーエドガージョーンズの凛とした美しさが際立っていた。
ノースカロライナ州はコンサバティブな州で、60年代だったら差別はえげつないだろうし、カイアに唯一手を差し伸べたのが黒人夫婦というのは象徴的。
ミステリージャンルだったので色々勘繰って観てしまったが、これはストーリーと主人公達の悲喜交々喜怒哀楽をそのまま受け入れ、湿地の暮らしぶりと合わせて楽しむのが良き。小説が原作と聞いて納得した。
ジメジメした湿地がメインの舞台だったが、観終わった後はなぜかある種の爽快感が残る不思議な感覚。