ザリガニの鳴くところのみんのレビュー・感想・評価

仕方がなかった。自分を守るための行動を教えてくれる人間がいなかった。
彼女は【生きること】を湿地から教わったんだね。自分を守ってくれるのも育ててくれるのも全て自然達で、何よりも自然が彼女の宝だったんだなと。
幼少期はできなかった父から逃げるということ、その後一人で育ち学んだこと、人間関係の憂鬱さと愛なんかよりも大切なものがずっとそばにいた。それを彼女も分かってた。雑貨屋の夫婦も一度離れた恋人も、とても大切なんだけどね、それよりも。