つぐみ

ロストケアのつぐみのレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
3.8
心優しい介護士がロストケアの信念で42人の老人を殺めたことから始まる物語。
介護士・斯波と対峙する検事も自身の親と向き合っていく。

斯波は本当に間違った正義なのか?
斯波に対して怒りを露わにする遺族、どこかホッとしている遺族、みんなそれぞれ。

自分を育ててくれた親、または伴侶の介護に最後まで付き合えるものなのか?
とりあえずお金だけ払って他人にお任せしちゃうのが現実かも知れないなと。
しかし、そのお金も間に合わなければ‥?
自分でも答えが出せないから、こういった類の作品を見て少しでも答えを見出したいと思った。

介護士の方って、担当した患者さんのお葬式にも出てくれるんだよね。
私のばあちゃんの葬式にも来てくれていた。介護士さんは忙しいのに、死んだあとも挨拶に来てくれるなんて本当にありがたいことだよ。

坂井真紀扮する洋子の
「他人に迷惑をかけない人はいない。迷惑かけていいんです、私も多分迷惑かけます」
このセリフが救い。
つぐみ

つぐみ