松山ケンイチ目当てで、あらすじも読まず軽い気持ちで観てしまった。
俳優陣がすごい。柄本明さんはほんとにさすがとしか言いようがない。
構成やテンポも良かった。
映画としてはもう少しストーリー性というか、サスペンス感あったらよかったけど、
これを多くの人が見て、自分の老後や家族のことを改めて考えるキッカケになるには充分かなと。
少子高齢化が進む日本が、いま一番考えなければいけないテーマ。
そろそろ尊厳死というものも視野に入れて話し合うべきなのでは。
高齢で認知症や寝たきりになる大変さやつらさは、なった人にしかわからないのに
その人や頑張ってる家族に向かって綺麗事ならべても追い詰めるだけでなんの解決にもならない。
寝たきりや認知症を完治させるくらい医療が発展するか、
人間と全く同じ動きと気遣い、介護ができるAIロボットが大量生産されてお金のない家庭にも無料で支給されるか、
若い人口が急に増えて介護職が安定するか
どれも可能性がないなら、その先を考えないと
この映画の様なことがこれから現実にたくさん起こりかねない。