コータ

恋する惑星 4Kレストア版のコータのレビュー・感想・評価

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)
4.2
90年代のミニシアターブームを代表する一本。2人の警官のすれ違う恋を二部構成で描く。

独特の映像表現を堪能するオシャレ映画。光と影の奥行きある画面に色彩が輝く。4Kリマスターでよみがえった映像美。
猥雑な香港の街並みに融け合う、米国企業のマクドナルドやコカ・コーラのネオン。

警官という法と倫理の象徴たる存在に、非道徳的な人物・行動がもたらす破壊、衝撃。
『花様年華』のマギー・チャンとは対照的に、若く、動的なヒロイン像。

またしてもトニー・レオンが格好良かった。ブリーフ1枚姿でもバッチリ決まってたね。
金城武が4か国語を駆使して話す場面は忘れられないほどキュートだったし、フェイ・ウォンのピュアな魅力にも触れない訳にいかない。

本作は、ウォン・カーウァイ監督が若いキャストの魅力を存分に活かしたことで、長く愛されることになった映画。


愛は夜明けに終わる。運命の人がそこにいる。
コータ

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