はやし

恋する惑星 4Kレストア版のはやしのネタバレレビュー・内容・結末

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映像表現が本当に素敵。これぞ映画。好きなシーンは挙げても挙げきれない。冒頭の映像表現とタイトルの出し方はいずれどこかで真似してやろうと思った。他にもユニークな色使いだったり、エスカレーターと家の窓の構図だったり、王家衛のセンスは尊敬や憧れの域。

美しくて空虚や浮遊感が癖になる。
手持ちカメラを多用して90年代の香港を閉じ込めた映像の生々しさと、判然としない浮遊感との絶妙なバランスが織りなす空気感、世界観にのめり込んだ。

素敵な映像表現を彩る音楽もまた素敵だった。The Mamas and The Papasの『California Dreamin'』と、フェイ・ウォンの『夢中人』が最高。この2曲は今後確実に、この映画を思い出しながらヘビーローテションすることになる。
『夢中人』を歌っただけでも充分な功績だと言えるが、女優としてのフェイ・ウォンの存在感も半端なかった。メイン4人の中でも1番存在感があって、フェイ・ウォンが出てくるだけで画面が引き締まる。
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