どろどろしてないプラトニックW不倫。
負け犬のトニーレオン。
相手を誘う練習、不倫を白状する夫を問い詰める練習。
現実としての虚構を演出して、心の準備をするだけのはずだった練習。2人で練習してるうちに、「選択できる可能性」に思いを馳せてしまう。今ならまだ、目の前の人と一緒に生きる未来も掴めるかもしれない、と。
別れるかどうか迷ってる恋人たちは練習してみればいい。一度切りの儀式だと思ってた話し合いに、もっと別に意味が生まれるかも。
チャウがチャンの夫と話す顔が印象的やった。
旅券や炊飯器の世話をしてもらっていて社会的に相手の方が上。さらに自分の妻の心も奪われた。そんな相手に対して、顔色を伺うようでもあり、敵視するようでもある、そんな顔。負けたくないけど認めざるをえん状況。
笑ってる顔に悲壮を感じた。
麻雀を打ってる男の後ろに、女が座ってるシーン。怠そうに眺めてたり助言したりする。古い任侠映画でもみたことあるけど、現実で1回やってみたいな。いや、俺がしたってまったく落ち着かんやろうからやっぱりやめ。
導入歌で何度も流れる「キサス、キサス、キサス」。曲名も同じで、多分、ていう意味らしい。
男の質問に対して曖昧な回答しかしない女の歌。quizás
