白鳩なんか喰い殺せ

2046 4Kレストア版の白鳩なんか喰い殺せのレビュー・感想・評価

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)
4.0
もはや真実さえ欠いた己のイメージに固執する主人公作の小説『2046』が拾うものを切り捨て、切り捨てたものを拾う映画『2046』の手際と演者の的確な表現に素直に感動、本作の醜さ-他人の言葉を借りれば"がっかり感"-は品の良さと見た。なにより『花様年華(未だ王家衛のナルシズムか否か完全には見極められていない、てか切り離せていない。ところであの映画には、関係が始まる前の序盤が存在すると解釈しているのだが、)』の続編としてこれを持ってきたことに感心する。よい。

"全ての記憶は涙で濡れている"

そだ、隣人のセックスに「うるせえ!こっちは寝たいんだよ!」とキレる場面も好き。笑った