これもコロナ映画ですが、お蔵入りになった野村萬斎さんがボレロで能を舞うイメージが一瞬映るのでそれだけでも観る価値はあります。
冒頭、森喜朗と実行委員会が頑張るぞ!っと事務所で声を上げるシーンにおー旧態依然とした日本組織を皮肉ってるのかと思いましたが、その後意図の分からない切り取り映像の連続、何故その文字デカイ?のタイポグラフィに河瀬直美が一体何を伝えたいのか謎でした。
賢い演出家は表層的にはスポンサーの言う通りに撮って気付かれないようメッセージを忍ばせるのですが、それもせずさらに一本追加してさほど本質に踏み込めないのでどうかと。
演出家チーム、バッハとデモ参加者の際どいやり取りもありましたが切り取り映像なので真実はなんともです。
常に挟まれる子供の顔のアップが欺瞞と言うより幼稚で河瀬直美らしかった。