極楽蝶

母へ捧げる僕たちのアリアの極楽蝶のレビュー・感想・評価

母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)
3.0
邦題で作品を想像すると、ちょっと違うでしょ!と感じてしまう。
主人公のヌール少年や兄弟が、寝たきりのお母さんに歌を捧げるのではなく、お母さんやお父さんが好きだった歌がヌール少年の未来の扉を開いたという物語ですねぇ(笑)
物語の舞台は南仏の港町で、ヌール少年らのお父さんはこの港にたどり着いたようなので移民の家族という設定ですねぇ(たぶん)。ヌール少年らの生活は貧しく、兄弟には犯罪に近いことをしている者、富裕層の男にも女にも体を売っている者などいて、フランスの貧困層の問題を凝縮しているのでは!?
この作品で注目したいのはヌール少年の顔つきが変わっていくこと。学校を辞めて働くと言っていたヌール少年がクライマックスで音楽学校に入学するために旅立つときは、輝くような笑顔になっていますねぇ!!
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