桐々凛々

情動の桐々凛々のレビュー・感想・評価

情動(2020年製作の映画)
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去年の田辺・弁慶映画祭、審査員賞との事だけど、吉村界人主演て反則ですやーん、、
5.6年前の界人さんならまだしも、


ニュースの音からの、彼女との電話のモノローグ?めっちゃ怖かった。

カレー食ってるシーン、良かった。
独り言が良かった


壮大な世界(壮大だが今となっては現実そのものだけど)をある男の部屋のワンシチュエーションだけで描く事により無理が無く、確かなクオリティーを出してた。
部屋の中だけの出来事、起きてからのルーティーン(観葉植物への水やり)と食事と電話だけにする事によって全てがリアルだった。作り込むべき世界が小さくなる事によって細部まで作り込まれていた。
それらの変化で、男の狂っていく様が端的に伝わってきた。
そこに1つ、終始違和感のあった絵、そいつがキーになっていた。

あれ?なんかもう一回観たくなってきた、、

「情動」と「海の夜明けから真昼まで」と「そこにいようとおもう」の3部作を「人間・この劇的なるもの」ってタイトルにしているみたいだけど、福田恆存の「人間・この劇的なるもの」から来ているタイトルなのか?
ずるい!!
桐々凛々

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