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逃亡者 カルロス・ゴーン 数奇な人生のvivoのレビュー・感想・評価

3.0
カルロス・ゴーンをめぐる出来事をさらっとおさらいできるドキュメンタリー。誰かの主張に偏ることなく構成されていて、この出来事をひとつの事象として客観的に眺めることができてよかった。改めて振り返ってみると、国を超えた企業の提携や合併買収は国民感情において代理戦争的な意味を持つこと、そして、嫉妬や羨望は民意に大きな影響を及ぼすというごく自然な原理が表出した出来事だと感じた。更に、人質司法や弁護士無しの取り調べなど、日本の司法制度に関する問題点にも改めてスポットライトを当てた点でも価値がある事件だと思う。魚は頭から腐る、樽が腐ってたら終わり、などのシンプルに的を得た言葉も頭に残った。
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