ミヤマレベッカ

ホワイト・ホット アバクロンビー&フィッチの盛衰のミヤマレベッカのレビュー・感想・評価

4.0
ファッションの領域に留まらず、社会全体の差別的な在り方を浮き彫りにする内容でかなり見応えがありました。
イケてる若者のあいだで人気を獲得していたアバクロンビー&フィッチの「排他=差別」をアイデンティティにしたマーケティングが深掘りされていく過程が恐ろしい……
誰かを蔑ろにしないと存在できないとなれば淘汰されて然るべきブランド性だったかとは思いますが、似たようなことはまだまだ色んなところで起こっていて、特定の見た目、イメージに固執して何かを作り上げていく怖さみたいなのが詰まっているなあと……
「衣食住」なんて言葉があるように、ファッションが社会に及ぼす影響の大きさもヒシヒシと感じる一作でした。
ミヤマレベッカ

ミヤマレベッカ