フクイヒロシ

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャーのフクイヒロシのレビュー・感想・評価

4.0
『ROMA/ローマ』に似てると思いました。

『ROMA/ローマ』は
子供の頃に住み込みの家政婦さんいたけどそういえばうちの家族あの人に酷いことしてなかったっけ??
ってのを監督が思い返す映画。

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今作も、
1969年のヒューストンで宇宙開発で浮かれていたけどその陰にベトナム戦争や人種差別などがあったはずなんだけど大人たちは何を考えてたの?子供だった自分はどうしてたんどっけ?
という話。


ほのぼのとしたアメリカの中流家庭の暮らしを詳細に描きつつ、突然
原爆やベトナム戦争、人種差別などのトピックが差し込まれてくる。

「(ベトナムに)爆弾を落としながら(ベトナムの)子供の心配するのは大変だ」

↑大人の欺瞞に子供は気づいていた。

月に着陸する金があるなら貧しい人を助けるべきだという批判は当時も強くあった。
でも、人類の大いなる一歩の陰で押し潰されたし、
その批判の声は「感動に水を差すな」ってことでかき消され歴史からも消えた。

知らなかったもん。
当時そういう批判があったこと。
みんな月だ月だと浮かれていたんだと思ってましたよ。

アームストロングの言葉は何度も聞いたけど、NASAに有色人種が4%以下しかいなかったことを問題視する声は聞いたことがなかった。

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ってのを大人になった監督が自戒する映画ですかね。

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アニメには日本語吹き替えつけてほしい。。。

アニメはやっぱ絵をずっと観ていたいんよ。
字幕は疲れる。。

絵が面白かっただけに。