緑川

長ぐつをはいたネコと9つの命の緑川のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

伝説の長ぐつをはいたネコ、プスは9つの命のうち8つを使い切り、医者に隠居生活を勧められる。
勿論引退する気など無かったのだが、突如として現れた謎の賞金稼ぎ ウルフに命を狙われ決闘に敗れた事で死を恐れるようになり、隠居を決意する事に。

ネコを多頭飼いする老婆の家でつまらない毎日を送っていたが、プスはそこで「願い星のある場所への地図」についての噂を耳にした。
願い星とは、ある時、空から落ちてきたと言われる巨大な星。その星にはどんな願い事でも叶える力があるという言い伝えがあった。
プスは願い星に頼んで命のストックを増やす為、再び冒険に赴くが…



この映画、王道ストーリーでわかりにくい部分が殆どない。
どストレートに面白い。

古き良きドリームワークスキャラクターに極上アクションシーンのマリアージュ
最高だ。
アニメーション映画を好んで見ていたあの頃のワクワクドキドキ感が蘇った。

近年のディ◯ニー作品では描けないようなエグい描写がチラホラ観られるのがドリームワークスの魅力だとも思っているので、そういった意味でも満足した。


下記は魅力的なキャラクター達
他にもいっぱいいるが書ききれないので特に刺さったキャラクターをメモしておく。

【名前のない犬】
プスの隠居先で猫のふりをして食事にありついているチワワ。
壮絶な過去を持っているが病的なレベルのポジティブさで特に気にしていない様子。

【ドリームワークス史上最強最大の外道、ビッグ・ジャック・ホーナー】

超肥満体の巨漢でパイ工場のオーナー。
(この作品に登場する普通の人間とは明らかに骨格が違う。)
不死鳥を火炎放射器にする、ユニコーンの角をボーガンで撃ち込む等、無茶苦茶な男。
数々の魔法グッズと部下の命を使い捨てて願い星の元へ突き進む。
最期はI'll be backするが多分戻ってはこれないだろう。

【CV:津田健次郎(吹き替え)の謎めいた賞金稼ぎ(?)、ウルフ】
度々プスの前に現れては最後の命を奪いにくる凄腕の殺し屋
その正体は……

プスとのラストバトルはマジで必見。



音楽もラテン系のものが多用されておりノリノリで最高!
アクションもフレームを減らしたリミテッドアニメ風の作画で視覚的な楽しさも抜群!

これは名作だ。
緑川

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