通路挟んで隣に座ってたお姉さんが終始爆笑してて、途中からは自宅かってくらい小声でツッコミいれてたのがとにかく印象に残った。本当に楽しそうだった。。
ただ、そうなるのも分からなくもないくらい、笑える作品だった。
とある旅館で突如起こったループ現象。
しかもそれはきっかり2分で起こる。
全然減らない雑炊、全然温まらない熱燗、永遠に出られない風呂。
2分という間隔でループが起こるが故の制約、アイデアがとにかく素晴らしかった。
ループものは数あれど、本作ほどループ回数が多く、かつその一回一回を丁寧に描いて物語にしている作品はこれまで無かったんじゃないかなと思う。
数えてなかったけど、もしかしてすべてのループがもしかしてちゃんと2分でしてたのかな。。だとしたら上映時間的に40回近いループを観ていたことになる。。
そして、凄いのはその一回一回に1つも同じことをするループがなかったこと。
毎回少しずつ違う、その微妙な変化で普通なら飽きそうな同じ展開を延々続けても飽きさせないようになっているのだと思った。
何度もループしてるからこそ起こる、通常では起こり得ないやりとりとか、奇妙な台詞回しがこれまた絶妙に面白くて、そういうシーンがあるたびに笑いが起こってた。
ヨーロッパ企画の作品ということで、映画でありながら舞台を観ている気分になる作品だった。
