ヨーロッパ企画長編映画第2段。
歴史も人気もある劇団が映画を作ると、舞台じゃできないことをやってやるぜ!でも演劇要素のワンシチュエーションはオレたちの魂だぜ!という映画。
とても雰囲気の良い老舗旅館だなと思ったら、主人公のリアル実家だと知って驚いた。生々しい匂いさえ感じるような雰囲気はそこから漂っていたのか。
どうラストに繋げるのかしらと思っていたら、なるほどこうきたか。
My Little LoverはAliceという曲で「そしてアリスのように不思議さを受け止めたら、いつだって誰だって森に迷いこめるの」と歌ってたけど、ここに出てくる人たちは不思議なものをそのまま受け入れてる姿が滑稽にも、なんだか羨ましいようにも思えた。
ラストのくるり楽曲が、映画の全ての要素をコトコト煮込んで美味しいスープにしてくれてた。